1. 企業情報
企業名: 上村工業株式会社 (C.Uyemura & Co.,Ltd.)
概要:
上村工業は、めっき化学品、産業用化学品、非鉄金属、その他製品の研究、開発、製造、販売を行う企業です。主に4つの事業セグメントで構成されています：表面処理用資材、表面処理用機械、めっき加工、不動産賃貸。主な製品はめっき化学品と機械、プラスチックやプリント回路基板のめっき加工です。また、オフィスビル、マンション、工場の賃貸も手がけています。創業は1848年で、本社は大阪にあります。
設立年月日: 1933年12月3日
代表者名: 上村 寛也
従業員数: 1,558人
平均年齢: 40.5歳
平均年収: 7,840千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
上村工業はめっき用化学品において国内首位であり、めっき装置の開発・製造においても高い競争力を持ちます。海外工場での加工も行っており、微細部品のめっきにも対応しています。
課題:
海外経済の減速、物価上昇、資源価格や原材料価格の高騰、金利・為替相場の変動などのリスクに注意する必要があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
高付加価値製品の開発と拡販活動に注力しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
高付加価値製品の開発と提案並びに拡販活動に注力。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
エレクトロニクス市場の緩やかな回復により、製品の需要が増加しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
技術革新により高付加価値製品の開発を推進しています。
収益を牽引している製品やサービス:
めっき化学品と機械、プラスチックやプリント回路基板のめっき加工。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算:
- EPS（会社予想）: 793.73円
- BPS（実績）: 6,184.32円
- PER（会社予想）: 13.41倍
現在の株価との比較: 前日終値10,710円に対して、PER 13.41倍は業界平均PER 15.9倍より低いため、割安評価と言える。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は10,560円から11,140円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（2024年3月期）: 80,256百万円
- 営業利益（2024年3月期）: 14,995百万円
- 経常利益（2024年3月期）: 15,802百万円
- 純利益（2024年3月期）: 10,921百万円
- ROE（2024年3月期）: 12.33%
- ROA（2024年3月期）: 14.68%
過去数年分の傾向:
売上高、利益は増加傾向にあり、ROE、ROAも高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.88%
- 1株配当（会社予想）: 200円
自社株買いなどの株主還元策:
自己株式保有率は10.87%と高く、自社株買いも行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に1月16日以降、株価が上昇しています。
株価への影響を与える要因:
エレクトロニクス市場の緩やかな回復と高付加価値製品の開発が主な要因。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
上村工業は、めっき用化学品と機械において国内首位の企業であり、エレクトロニクス市場の回復により業績が好調です。技術革新により高付加価値製品の開発に注力しており、中期経営計画も明確です。財務面でもROE、ROAが高く、株価も割安評価となっています。ただし、海外経済の減速や原材料価格の高騰などのリスクに注意が必要です。全体的に、上村工業は堅調な業績と持続可能な事業モデルを維持しており、投資価値は高いと言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 4966 |
| 企業名 | 上村工業 |
| URL | http://www.uyemura.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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