1. 企業情報
企業名: アズビル株式会社
概要:
アズビルは世界中で自動化製品とサービスを提供する企業です。事業は3つのセグメントに分かれており、それぞれが異なる市場にサービスを提供しています。
– ビルディングオートメーション事業: 商業ビルや工場向けの空調制御機器・システムを提供。
– アドバンスオートメーション事業: 産業設備向けの各種機器・システムを提供。
– ライフオートメーション事業: ライフライン関連機器や製薬・研究所向け機器、住宅用全館空調システムを提供。
設立年月日: 1949年8月22日
住所: 〒100-6419 東京都千代田区丸の内2-7-3
代表者名: 山本 清博
従業員数: 9,891人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
アズビルは制御・自動化機器の分野で高いシェアを持ち、特にエネルギー管理サービスを武器に市場で競争力を維持しています。課題としては、技術革新の継続的な投資や市場の変動による需要の変化への対応が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
中期経営計画では、グローバルな事業拡大と市場での競争力を強化することが掲げられています。特に、海外市場への攻勢を強化し、既存事業の成長と新規事業の開拓を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 海外事業の拡大
- エネルギー管理サービスの強化
- 新規事業の開拓
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
アズビルの収益モデルは自動化製品の販売とサービスに依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、技術革新と製品の継続的な改良に力を入れています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
技術革新はアズビルの競争力の源です。特に自動化製品の開発に注力しており、独自の技術を活用した製品を市場に投入しています。
収益を牽引している製品やサービス:
エネルギー管理サービスと自動化制御機器が主力です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 72.01円
- BPS（実績）: 430.24円
- PER（会社予想）: 16.66倍
現在の株価1,200円に対して、PERは業界平均の24.2倍より低い水準に位置しています。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
52週高値: 1,334円
52週安値: 824円
現在の株価1,200円は52週高値から下落しており、安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 290,938百万円
- 営業利益: 36,841百万円
- 経常利益: 36,841百万円
- 純利益: 30,207百万円
- ROE（過去12か月）: 13.68%
- ROA（過去12か月）: 8.18%
過去数年分の傾向としては、売上高と利益が着実に増加している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.83%
- 配当性向: 37.70%
安定した配当を行っており、株主還元に積極的です。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行っていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は1,197.5円から1,206円の間で変動しており、上昇傾向にある。
株価への影響を与える要因:
主要な要因としては、技術革新、市場需要の変化、競争環境など。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
アズビルは制御・自動化機器の分野で高い競争力を持ち、特にエネルギー管理サービスで市場シェアを強化しています。中期経営計画では海外事業の拡大と新規事業の開拓に力を入れており、技術革新を通じて持続可能な成長を目指しています。現在の株価は安値圏に位置しており、ROEやROAなどの財務指標も健全です。株主還元は安定しており、配当性向も適切です。全体的に、アズビルは成長性と安定性の両面で投資価値を有する企業と言えるでしょう。
このレポートは投資助言を目的とするものではなく、提供されたデータに基づく分析結果を簡潔にまとめたものです。投資判断には、このレポートを含めた様々な情報と慎重な分析が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6845 |
| 企業名 | アズビル |
| URL | http://www.azbil.com/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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