トゥエンティーフォーセブン株式会社（7074）企業分析レポート
1. 企業情報
トゥエンティーフォーセブン株式会社は、パーソナルトレーニングジム「24/7 Workout」や英会話スクール「24/7 English」などを運営する企業です。女性専用ジムも展開しており、パーソナルトレーニングに特化した事業モデルを構築しています。2007年設立、2024年5月にはいなよしキャピタルパートナーズの連結子会社となりました。
2. 業界のポジションと市場シェア
パーソナルトレーニングジム、英会話スクール市場は競争が激しく、市場シェアに関する具体的なデータは公開情報からは確認できません。競争優位性としては、パーソナルトレーニングに特化し、顧客ニーズに合わせたきめ細やかなサービス提供が挙げられます。課題としては、新規参入企業の増加や価格競争の激化が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
いなよしキャピタルパートナーズ傘下入り後、経営戦略は変化していると考えられます。公開情報からは具体的な中期経営計画やビジョンは明確に確認できません。今後の決算発表やIR情報に注目する必要があります。
4. 事業モデルの持続可能性
パーソナルトレーニングや英会話といったサービスは、健康志向の高まりやグローバル化の進展といった社会トレンドと合致しており、市場ニーズは一定程度存在します。しかし、競合他社の増加や価格競争の激化は事業モデルの持続可能性に影響を与える可能性があります。顧客ロイヤリティの向上や差別化戦略の強化が重要となります。
5. 技術革新と主力製品
特筆すべき技術革新や独自性の高い製品・サービスは、公開情報からは確認できません。主力製品はパーソナルトレーニングと英会話レッスンです。
6. 株価の評価
- PER: 会社予想が公開されていません。
- PBR: 実績値19.09倍と非常に高く、割高感があります。業界平均PBR(2.5倍)と比較しても著しく高い数値です。
- EPS: 会社予想は-1.44円と大幅な赤字です。
- BPS: 実績値19.38円。PBRの高さと合わせて、株価が資産価値を大きく上回っていることを示しています。
現在の株価370円は、財務状況を反映していない可能性があり、注意が必要です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は変動が大きく、300円台後半から400円台前半で推移しています。年初来高値425円からは下落していますが、年初来安値164円からは上昇しています。現在の株価は高値圏からやや下落した水準にあると言えるでしょう。
8. 財務諸表分析
過去数年の損益計算書を見ると、売上高は減少傾向にあり、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しています。ROEは-315.22%と極めて低い数値です。自己資本比率は14.3%と低くありませんが、収益性の悪さを考えると、財務状況は厳しいと判断できます。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは0%、1株配当は0円と、株主還元は行われていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、やや下落傾向にあります。いなよしキャピタルパートナーズによるTOB後の経営戦略変更や、業績の悪化が株価に影響を与えていると考えられます。
11. 総評
トゥエンティーフォーセブン株式会社は、パーソナルトレーニングジム事業を中心に展開していますが、近年は業績が悪化しており、大幅な赤字を計上しています。PBRは非常に高く、株価は財務状況を反映していない可能性があります。今後の経営戦略や業績の改善に期待する必要がありますが、現状では投資リスクが高いと判断できます。 投資判断にあたっては、今後の決算発表やIR情報などを綿密に確認する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7074 |
| 企業名 | トゥエンティーフォーセブン |
| URL | https://247group.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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