1. 企業情報
アズワン株式会社は、研究機器や設備、看護・介護製品、その他の科学機器を国内外で販売する企業です。主な事業は、ラボ・インダストリー分野（82%）、メディカル分野（17%）、その他（1%）に分かれています。独自のカタログ通販やウェブ販売プラットフォーム「AXEL」を通じて、幅広い商品を提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
アズワンは理化学機器・用品卸売業界で首位を占めており、競争優位性としては、豊富な商品ラインナップと独自の販売チャネルが挙げられます。しかし、競合他社も多く、価格競争や新規参入の脅威が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は「PROJECT ONE ver.2.0」を掲げ、中期経営計画を進行中です。重点分野は、ラボ・インダストリー部門のさらなる強化とメディカル分野の拡大です。具体的施策には、デジタル化の推進や新製品の開発が含まれます。
4. 事業モデルの持続可能性
アズワンの収益モデルは、安定した需要が見込まれる研究機器や医療機器の販売に依存しています。市場ニーズの変化に対しても、製品ラインの多様化やサービスの向上を通じて柔軟に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発は活発で、特にバイオテクノロジーや環境測定機器において独自性があります。主力製品には、温度・湿度制御機器や実験用機器があり、これらが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
現在の株価（2,518円）に対する評価指標は以下の通りです：
– PER（会社予想）：22.38倍
– PBR（実績）：2.75倍
– EPS（会社予想）：112.53円
– BPS（実績）：914.16円
業界平均PER（12.1倍）と比較すると、アズワンのPERは高く評価されています。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、現在の株価は過去の高値（3,247円）からは下落しており、安値圏に位置しています。短期的には反発の可能性もありますが、全体的には不安定な状況です。
8. 財務諸表分析
過去12か月の売上高は955億円、営業利益は104億円、純利益は75億円です。ROEは11.68%、自己資本比率は67.4%と、財務の健全性は高いです。売上は前年同期比で10.2%増加しており、成長が続いています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは2.26%で、年間配当予想は112円です。配当性向は安定しており、株主還元策として自社株買いも検討されています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は上昇傾向にあり、出来高も増加しています。市場の関心は高まっており、特に業績の改善が期待されています。
11. 総評
アズワンは、理化学機器・用品卸売業界での強固な地位を持ち、安定した成長が見込まれます。経営戦略や技術革新により、今後の業績向上が期待されますが、競争環境や市場の変化には注意が必要です。株価は現在安値圏にあり、投資機会として注目される可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7476 |
| 企業名 | アズワン |
| URL | http://www.as-1.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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