概要
虹技株式会社は、鋳物、環境エンジニアリング、機能材料を主要事業分野とする企業です。鉄鋼や自動車向けの鋳型が主力製品であり、デンスバーやマンホール、環境装置、機能材料に注力しています。鋳物事業では、鉄鋼鋳型、ロール、自動車用プレス金型鋳物、大型産業機械用鋳物、小型鋳物、デンスバーを提供しています。環境エンジニアリング事業では、送風機、トランスベクター、KCメタルファイバーを製造しています。
事業内容
- 連結事業: 鋳物81(3)、環境17(6)、機能材料3(1)、他0(-15)
- 海外: 25(2024.3)
基本情報
- 設立年月日: 1940年6月11日
- 代表者名: 山本 幹雄
- 従業員数: 755人
- 平均年齢: 41.5歳
- 平均年収: 5,920千円
- 住所: 兵庫県姫路市大津区勘兵衛町4-1
- 市場区分: スタンダード（内国株式）
- 17業種区分: 鉄鋼・非鉄
- 33業種区分: 鉄鋼
業界内での競争優位性や課題について
虹技は、鉄鋼鋳型と環境エンジニアリング分野において競争優位性を持ち、特にデンスバーやマンホール製品の市場シェアが高い。しかし、原材料価格の高騰や為替変動、中国経済の減速などによる市場動向の不透明さは課題となっています。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
代表取締役社長 谷岡 宗、専務取締役総務担当 山本 幹雄が中心となり、脱炭素社会、DX推進、人材育成を重点課題に設定している。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 脱炭素社会: 環境エンジニアリング事業の拡大と効率化。
- DX推進: デジタル化による生産効率の向上。
- 人材育成: 新人研修やキャリアアッププログラムの強化。
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
鉄鋼鋳型と環境エンジニアリング事業は安定した収益源であり、市場ニーズの変化に適応する能力も高い。特にデンスバーの需要は持続的である。
技術開発の動向や独自性
技術革新では、TGC600技術や自動鋳造機の開発に注力しており、これらの技術は主力製品の競争力向上に寄与している。
収益を牽引している製品やサービスなど
デンスバー、鉄鋼鋳型、環境装置（送風機、トランスベクター）が主力製品である。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 146.80
- BPS（実績）: 4,198.41
- PER（会社予想）: (連)8.32倍
現在の株価1,221円に対するPERは8.32倍と、業界平均PER8.7より低い。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は1,155円から1,227円の間で推移しており、50日移動平均1,190.28円、200日移動平均1,156.69円を上回る水準で、高値圏に位置している。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高: 過去12か月で26.3B円
- 利益率: 2.14%
- ROE（実績）: 4.25%
- ROA（実績）: 2.13%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフロー 3,046百万円
過去数年分の比較では、売上高は増加傾向にあり、利益率も上昇している。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 3.28%
- 配当性向: 34.75%
株主還元は積極的であり、安定した配当利回りを提供している。
自社株買いなどの株主還元策
自己株式の保有比率は2.75%となっており、自社株買いによる株主還元も行われている。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に1月24日以降上昇が顕著である。
株価への影響を与える要因など
原材料価格の高騰や為替変動、中国経済の減速などが主要なリスク要因である。
11. 総評
虹技株式会社は、鉄鋼鋳型と環境エンジニアリング分野において安定した収益と競争優位性を持ち、技術革新による主力製品の競争力向上に注力している。中期経営計画では、脱炭素社会、DX推進、人材育成を重点課題としている。株価は高値圏に位置し、PERは業界平均より低い。株主還元は積極的で、安定した配当利回りを提供している。しかし、原材料価格の高騰や為替変動、中国経済の減速などのリスクに注意が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 5603 |
| 企業名 | 虹技 |
| URL | http://www.kogi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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