1. 企業情報
- 企業名: スペース株式会社
- 概要: 商業施設の企画・設計・施工を中心とした総合エンジニアリング会社。ディスプレイ事業、内装・外装工事、コンサルティング・企画・設計・内装監理、メンテナンス工事、建築工事、その他サービスを展開。
- 設立年月日: 1972年10月5日
- 代表者名: 佐々木 靖浩
- 本社所在地: 東京都中央区日本橋人形町3-9-4
- 従業員数: 904人
- 平均年齢: 39.1歳
- 平均年収: 7,430万円
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: Engineering & Construction（エンジニアリング・建設）
- 市場ポジション: ディスプレイ事業を中心に、商業施設の内装工事やイベント・展示工事で国内トップクラスのシェアを有する。名古屋を地盤としつつ全国展開を図る。
- 競争優位性: 一貫したディスプレイ企画設計から施工までの体制、大型案件の豊富な経験、地域密着型の営業体制による顧客満足度の高いサービス。
- 課題: 資材価格の高騰や人件費の上昇によるコスト増加への対応。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 中期経営計画「進化発展」に基づき、営業利益率5%、売上高成長率5%、全社員活躍の実現、顧客提供価値の向上を目指す。
- 重点分野: ディスプレイ事業、商業施設の内装工事、コンサルティングサービス。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 商業施設やイベントの内装工事、コンサルティングサービスを通じた収益モデル。大型案件による安定収益と継続的な成長が見込める。
- 市場ニーズへの適応力: 個人消費の回復やインバウンド需要の増加に対応した新装・改装需要の好調さが事業の持続可能性を支える。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: ディスプレイ技術や内装工事技術の継続的な革新。
- 主力製品/サービス: 商業施設の内装工事、ディスプレイ企画・設計・施工。
6. 株価の評価
- 株価: 1,087円
- PER: (連)11.43倍
- PBR: (連)0.85倍
- EPS: (連)95.10
- BPS: (連)1,284.92
- 株価評価: 業界平均PER17.0に対し、低PERであることから割安な評価となっている可能性がある。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は1,063円～1,094円のレンジで推移。本日始値1,081円、前日終値1,079円。
- 高値圏/安値圏: 50日移動平均線1,117.92円、200日移動平均線1,114.15円を下回っており、中長期的には安値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で57.95B円（前年同期比21.9%増）
- 利益率: 営業利益率4.90%、ROE8.53%
- キャッシュフロー: オペレーティングキャッシュフロー1.72B円、レバレッジドフリーキャッシュフロー977.37M円
- 負債: 総負債60M円、負債/資本比率0.19%
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.60%
- 1株配当（会社予想）: 50円
- 配当性向: 35.52%
- 株主還元策: 自己株式取得による株式数減少。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動: 直近10日間で安定した上昇傾向を示す。
- 影響要因: 資材価格や人件費の上昇によるコスト増加、新装・改装需要の好調さ。
11. 総評
スペース株式会社はディスプレイ事業を中心とした総合エンジニアリング会社として、一貫したサービス提供により市場で高い評価を得ている。中期経営計画に基づき、売上高成長と利益率向上を目指す。株価は低PERを示す割安な評価となっており、技術革新と市場ニーズへの適応力が持続可能性を支える。テクニカル分析では安値圏に位置しており、中長期的な投資機会がある可能性がある。財務面では健全なキャッシュフローと適切な負債管理が確認できる。株主還元面では配当利回りが業界平均を上回る水準であり、株主還元への取り組みが評価される。
企業情報
| 銘柄コード | 9622 |
| 企業名 | スペース |
| URL | http://www.space-tokyo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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