1. 企業情報
- 企業名: 大林組
- 概要: 大林組は、建設業を中心に、オフィスビル、マンション、商業施設、工場、病院、学校などの建設を行っています。また、トンネル、橋、ダム、都市土木、鉄道、高速道路などの土木工事も手掛けています。さらに、不動産開発、再生可能エネルギー事業、PPP（官民連携）事業など多岐にわたる事業を展開しています。1892年に設立され、東京に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 大林組は、日本国内での大規模な建設プロジェクトにおいて強みを持ち、特にトンネル工事において高い技術力を誇ります。また、関西を基盤にしつつ、首都圏での都市開発にも積極的に取り組んでいます。
- 課題: 国内市場の競争が激化しており、原材料費の高騰や労働力不足が影響を及ぼす可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 経営陣は、持続可能な社会の実現に向けた事業展開を目指しています。
- 中期経営計画: 政策保有株式の縮減や、再生可能エネルギー事業の強化を重点施策として掲げています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建設事業が主な収益源であり、安定した受注が見込まれる中で、再生可能エネルギー事業など新たな収益源の開拓にも取り組んでいます。
- 市場ニーズへの適応力: 環境意識の高まりに応じて、再生可能エネルギーやPPP事業に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: トンネル工事や土木工事における高度な技術力を持ち、効率的な施工技術を導入しています。
- 主力製品: 大型建築や土木工事が主な収益源であり、特に公共事業において強い実績があります。
6. 株価の評価
- PER（予想）: 17.23倍（業界平均14.0倍に対して高め）
- PBR（実績）: 1.33倍（業界平均1.1倍に対して高め）
- EPS（予想）: 121.34円
- 配当利回り: 3.83%
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価（2,090.5円）は年初来高値（2,170円）に近く、上昇傾向にありますが、過去のトレンドを考慮すると高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2兆3,251億6200万円（前年同期比14.7%増）
- 営業利益: 793億8200万円（前年同期比47.5%増）
- 純利益: 750億5900万円（前年同期比85.3%増）
- ROE: 6.99%
- 自己資本比率: 38.2%
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.83%
- 配当性向: 67.11%
- 自社株買い: 特に記載なし。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 株価は上昇傾向にあり、特に大型工事の進捗が好感されています。
- 影響要因: 国内建設市場の堅調さや、再生可能エネルギー事業の成長が株価に寄与しています。
11. 総評
大林組は、建設業界において強固な地位を築いており、特にトンネル工事において高い技術力を持っています。経営戦略としては、持続可能な社会の実現に向けた事業展開や再生可能エネルギー事業の強化が進められています。財務指標も安定しており、株主還元策も充実していますが、競争環境や原材料費の高騰といったリスクには注意が必要です。全体として、今後の成長が期待される企業です。
企業情報
| 銘柄コード | 1802 |
| 企業名 | 大林組 |
| URL | http://www.obayashi.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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