1. 企業情報

企業名: 稲葉製作所 (Inaba Seisakusho Co., Ltd.)
概要: 稲葉製作所は、オフィス家具と鋼製物置の設計、製造、販売、サポートを行っている企業です。オフィス家具にはデスク、会議テーブル、オフィスチェア、オフィスパーティション、収納キャビンなどが含まれ、鋼製物置にはバイク用ガレージ、公共の収納ポート、小型、中型、大型の物置があります。1940年に創業し、東京を拠点としています。
事業内容: 鋼製物置69%(13%)、オフィス家具31%(3)% (2024.7)
市場区分: スタンダード(内国株式)
17業種区分: 建設・資材
33業種区分: 金属製品
Industry: Furnishings, Fixtures & Appliances
Sector: Consumer Cyclical
住所: 〒146-8543 東京都大田区矢口2-5-25
代表者名: 稲葉 裕次郎
設立年月日: 1950年11月9日
従業員数: 1,086人
平均年齢: 41.8歳
平均年収: 6,060千円

2. 業界のポジションと市場シェア

市場シェア: 鋼製物置で国内シェア4割強。オフィス家具は自社ブランドのほか内田洋行等へOEMを展開。
競争優位性: 鋼製物置の国内シェアが高いことが競争優位性の一つ。オフィス家具においても自社ブランドとOEM販売で市場に存在感を示している。
課題: 鋼材等の材料価格上昇、労務費・減価償却費など加工費の増加、出荷数減少、競争激化が影響している。

3. 経営戦略と重点分野

経営陣のビジョン: 業績予想では売上高44,290百万円(前年比4.4%増)、営業利益3,240百万円(前年比5.7%増)、経常利益3,600百万円(前年比5.8%増)、当期純利益2,450百万円(前年比0.3%増)、1株当たり当期純利益63.95円を予想。
中期経営計画: 鋼製物置市場の弱含みに対する対策とオフィス家具市場の堅調な状況を踏まえた戦略を掲げている。

4. 事業モデルの持続可能性

収益モデル: オフィス家具と鋼製物置の製造・販売による収益モデル。
市場ニーズへの適応力: 市場ニーズの変化に対応するため、オフィス家具の自社ブランドとOEM販売を展開している。

5. 技術革新と主力製品

技術開発の動向: 詳細な技術革新の動向は提供されていない。
主力製品: 鋼製物置とオフィス家具。

6. 株価の評価

EPS(会社予想): (連)152.12
BPS(実績): 2,697.95
PER(会社予想): (連)11.17倍
PBR(実績): (連)0.63倍
株価との比較: 現在の株価1,699円に対して、EPSに基づく株価評価は1,521.2円。現在の株価はEPS評価より高値圏にある。

7. テクニカル分析

株価推移: 直近10日間の株価は1,688円から1,736円の間で推移。直近の株価は1,699円で、50日移動平均線1,743.14円、200日移動平均線1,782.91円よりやや低い水準。

8. 財務諸表分析

売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標:

項目 数値
売上(過去12か月) 42.41B
利益率 5.76%
オペレーティングマージン(過去12か月) 4.55%
ROE(過去12か月) 5.68%
ROA(過去12か月) 3.20%
キャッシュフロー(過去12か月) 3.71B
レバードフリーキャッシュフロー(過去12か月) 1.43B

過去数年分の傾向: 売上高、利益率、ROE、ROAなどの指標は比較的に安定している。

9. 株主還元と配当方針

配当利回り(会社予想): 2.47%
1株配当(会社予想): 42.00円
自社株買いなどの株主還元策: 詳細な情報は提供されていない。

10. 株価モメンタムと投資家関心

株価の直近の変動傾向: 直近10日間の株価は1,688円から1,736円の間で推移。
株価への影響を与える要因: 鋼材等の材料価格上昇、労務費・減価償却費など加工費の増加、出荷数減少、競争激化。

11. 総評

各分析結果の簡潔なまとめ: 稲葉製作所は鋼製物置とオフィス家具の製造・販売を通じた収益モデルで、鋼製物置市場で高い市場シェアを持つ。経営戦略は市場動向に応じた適応を掲げている。財務面では売上高、利益率、ROE、ROAなどの指標が比較的安定しており、株価もEPS評価より高値圏にある。配当利回りは2.47%となっており、株主還元は積極的である。
全体的な見解: 鋼製物置市場の弱含みとオフィス家具市場の堅調な状況を考慮すると、適切な投資機会と判断できるが、材料価格の上昇や競争激化などのリスク要因にも注意が必要である。


企業情報

銘柄コード 3421
企業名 稲葉製作所
URL http://www.inaba-ss.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 建設・資材 – 金属製品

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