1. 企業情報
美濃窯業株式会社は、耐火物および先進的なセラミックスを設計、製造、販売する日本の企業です。主な製品には、セメント製造施設やガラス溶融施設向けの耐火れんが、モノリシック耐火製品、建材や舗装材などがあります。1918年に設立され、愛知県名古屋市に本社を構えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
美濃窯業は、耐火物市場において中堅企業として位置づけられています。セメントや化学産業向けの耐火れんがに強みを持ち、独自の製品ラインを展開しています。しかし、国内のセメント生産量の減少が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、耐火物事業とプラント事業の強化を目指しています。また、ニューセラミックの強化やプラント事業の拡大に注力しており、中期経営計画では売上高の増加を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
美濃窯業の収益モデルは、耐火物やプラント事業を中心に構築されており、建材や舗装材の需要にも対応しています。市場ニーズの変化に対しては、製品の多様化や新技術の導入で適応しています。
5. 技術革新と主力製品
同社は、耐火物やセラミック製品の技術開発に注力しており、特にセメント業界向けの耐火物において独自性を持っています。主力製品は、耐火れんがとプラント関連の設備です。
6. 株価の評価
- PER（予想）: 7.71倍
- PBR（実績）: 0.61倍
- EPS（予想）: 107.27円
- BPS（実績）: 1,350.82円
現在の株価827.0円に対し、PERは業界平均の7.3倍と比較して若干高めですが、PBRは業界平均の0.7倍を下回っています。
7. テクニカル分析
直近の株価は827円で、年初来高値939円、年初来安値751円の範囲内にあります。過去10日間の株価は、安定した推移を見せており、現在は高値圏に近い状態です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 14,159百万円（前年比4.2%減）
- 営業利益: 1,352百万円（前年比3.0%減）
- 純利益: 1,054百万円（前年比1.6%減）
- ROE（実績）: 8.09%
- 自己資本比率: 66.7%
過去数年での売上や利益は、若干の減少傾向にありますが、自己資本比率は高く、安定した財務基盤を持っています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 3.87%
- 1株配当（予想）: 32.00円
- 配当性向: 27.92%
安定した配当政策を維持しており、株主還元にも積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、出来高も一定の水準を保っています。今後の業績予想や市場動向に対する関心が高まる可能性があります。
11. 総評
美濃窯業は、耐火物市場において中堅の地位を確立しており、安定した財務基盤と株主還元策を持っていますが、国内セメント市場の減少が課題です。今後の成長には、プラント事業や新製品の開発が鍵となるでしょう。全体として、慎重な投資判断が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 5356 |
| 企業名 | 美濃窯業 |
| URL | http://www.mino-ceramic.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
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