1. 企業情報
- 企業名: 大阪油化工業株式会社
- 設立年月日: 1962年2月27日
- 所在地: 大阪府枚方市新町1-12-1 関医アネックス第2ビル
- 事業内容: 精密蒸留・精製の専業。大手素材メーカーから高難度の分離・精製を受託。主な事業は受託蒸留（89%）とプラント事業（11%）であり、化学素材メーカー向けに精密蒸留を行う。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内の競争優位性: 精密蒸留技術に特化しており、高度な技術力を持つ。大手素材メーカーとの取引が多く、安定した顧客基盤を有する。
- 課題: 半導体・電子材料向けの需要が伸び悩んでおり、主要顧客との取引縮小が業績に影響している。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 中期経営計画（2024年9月期～2026年9月期）に基づき、設備更新、海外展開、新規事業創出を推進。
- 具体的施策: 受託蒸留事業での新分野参入、高純度化、プラント事業でのPR活動強化。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 受託蒸留事業が主な収益源。市場ニーズに応じた柔軟な対応が求められている。
- 適応力: 競争が激化する中で、技術革新や新規事業の開発が必要。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 精密蒸留技術の向上に注力。新しい蒸留技術の開発が競争力を維持する鍵。
- 主力製品: 精密蒸留サービスが主力であり、特に高純度の化学物質の分離に強みを持つ。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 3,200円
- PER（会社予想）: 不明
- PBR（実績）: 1.95倍
- EPS（会社予想）: -28.73
- BPS（実績）: 1,643.60
- 業界平均PER: 15.9、業界平均PBR: 0.7
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価は年初来高値（3,275円）に近いが、過去の低値（1,240円）からの回復が見られる。直近の株価は高値圏に位置している。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 987,178千円（前期比20.1%減）
- 営業利益: 18,741千円（前期比83.8%減）
- 純利益: 62千円（前期は純損失8,671千円）
- 自己資本比率: 88.9%
- ROE（実績）: -5.87%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローは50,508千円（前期比減少）
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%
- 1株配当（会社予想）: 0.00円
- 配当性向: 2.1%（2024年9月期）
- 株主還元策: 自社株買いは行われていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 株価は安定しており、直近10日間で大きな変動は見られない。
- 影響要因: 半導体市場の動向や顧客の需要変化が株価に影響を与える可能性がある。
11. 総評
大阪油化工業は、精密蒸留サービスに特化した企業であり、高度な技術力を持つが、業績は厳しい状況にある。特に主要顧客との取引縮小が影響しており、今後の業績回復には新たな市場開拓や技術革新が求められる。株価は現在高値圏にあり、投資家の関心は高いが、業績の安定性が懸念材料となる。
企業情報
| 銘柄コード | 4124 |
| 企業名 | 大阪油化工業 |
| URL | https://www.osaka-yuka.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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