1. 企業情報
いちご株式会社は、日本において不動産関連事業を展開する企業です。主な事業内容には、プライベートエクイティ不動産ファンドの運営、小規模・中規模資産の開発、土地リースが含まれます。また、クリーンエネルギーの生産、エンジニアリング、コンサルティング、技術ソリューションの提供も行っています。さらに、太陽光発電や風力発電の生成、ショッピングモールの運営、ホテル事業、自社倉庫事業、日本のアニメスタジオの開発など多岐にわたる事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
いちごは不動産業界において流動化のパイオニアとされており、特にアセットマネジメントやREIT運用において競争優位性を持っています。市場シェアは明確には示されていませんが、クリーンエネルギー事業への進出により新たな収益源を確保しています。業界全体の競争が激化する中、持続可能な事業モデルを構築することが課題です。
3. 経営戦略と重点分野
いちごの経営陣は「いちご2030」という中期経営計画を掲げており、持続可能な成長を目指しています。重点分野には、アセットマネジメント、心築事業（不動産の価値向上）、クリーンエネルギーの発展が含まれています。特にESG（環境・社会・ガバナンス）に配慮した事業展開が強調されています。
4. 事業モデルの持続可能性
いちごの収益モデルは多様化しており、不動産の運用収益、クリーンエネルギーの販売、コンサルティングサービスから成り立っています。市場ニーズの変化に対しても、クリーンエネルギーへのシフトやESG投資の拡大に対応しています。
5. 技術革新と主力製品
いちごは、特にクリーンエネルギー分野において技術革新を追求しています。太陽光発電や風力発電のプロジェクトを通じて、再生可能エネルギーの供給を行っています。また、アセットマネジメントにおいても、デジタル技術の活用が進められています。
6. 株価の評価
- 株価: 356.0円
- PER: 11.13倍（業界平均: 13.6倍）
- PBR: 1.44倍（業界平均: 1.6倍）
- EPS: 31.99円
- BPS: 247.13円
現在の株価は、業界平均に対して割安感があると考えられます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、356.0円で取引されており、年初来高値468.0円、年初来安値306.0円の範囲内にあります。過去10日間の株価は比較的安定しており、高値圏ではなく安値圏に近い状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 92,546百万円（前年同期比49.0%増）
- 営業利益: 14,333百万円
- 純利益: 8,970百万円
- ROE: 11.66%
- 自己資本比率: 27.2%
- キャッシュフロー: 営業活動によるキャッシュフローはマイナス（-11.4B）
過去数年にわたって売上は増加傾向にありますが、営業キャッシュフローのマイナスは注意が必要です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.81%
- 1株配当: 10.00円（2025年予想）
- 配当性向: 34.67%
安定した配当政策を維持しており、株主還元に対する姿勢が見えます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は356.0円で、過去10日間の取引量は1,087,100株と活発です。市場の関心は高いものの、株価の上下動は比較的少ない状況です。外部要因としては金利動向や不動産市場の影響が考えられます。
11. 総評
いちご株式会社は、不動産業界において強固な地位を築いており、特にクリーンエネルギーへの取り組みが評価されています。経営戦略として持続可能な成長を目指しており、株価は業界平均に対して割安感がありますが、キャッシュフローのマイナスはリスク要因です。今後の業績予想は明るいものの、外部環境の変化には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 2337 |
| 企業名 | いちご |
| URL | http://www.ichigo.gr.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 不動産 – 不動産業 |
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