1. 企業情報
- 企業名: 日本伸銅株式会社
- 設立年月日: 1938年4月9日
- 所在地: 〒590-0908 堺市堺区匠町20-1
- 事業内容: 日本伸銅は、銅および黄銅の棒、線材、鍛造品などの製造・販売を行っています。主に住宅産業向けのガス設備や配管製品、自動車産業向けのネジ・ボルト、電子機器向けのコネクタなどに使用される製品を提供しています。CKサンエツの傘下にあり、黄銅棒・線材の大手企業です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 日本伸銅は、黄銅棒・線材の大手として、特に住宅向け市場で強い地位を持っています。CKサンエツの子会社であることから、グループ全体のリソースを活用できる点も強みです。
- 課題: 銅相場の変動や需要の低迷が影響を与える可能性があり、特に耐久消費財向けの需要が低迷している点が懸念材料です。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 経営陣は、持続可能な成長を目指し、製品の品質向上とコスト競争力の強化を掲げています。
- 中期経営計画: 具体的な施策としては、製品ラインの拡充や新技術の導入が含まれています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 主に銅および黄銅製品の販売による収益を上げています。市場ニーズの変化に対しては、新製品の開発や市場への迅速な対応を行うことで適応力を高めています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 新しい合金や加工技術の開発に注力しており、競争力のある製品を市場に提供しています。
- 主力製品: 住宅向けの黄銅棒や自動車向けのネジ・ボルトが主力製品です。
6. 株価の評価
- PER: 5.48倍（業界平均: 14.5倍）
- PBR: 0.35倍（業界平均: 0.7倍）
- EPS: 346.27円
- BPS: 5,363.12円
- 現在の株価（1,897円）は、PERやPBRから見ても割安感があると言えます。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1,897円で、過去10日間の値動きは安定しており、高値圏でも安値圏でもない状況です。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 23,338百万円（前年同期比減少）
- 営業利益: 1,201百万円（前年同期比減少）
- 純利益: 555百万円（前年同期比減少）
- ROE: 5.21%
- 自己資本比率: 73.0%
- 財務の健全性は高いものの、利益面では前年より減少しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.79%
- 年間配当予想: 15.00円
- 配当性向: 会社予想に基づくと、配当性向は比較的低く、今後の成長投資に重点を置いている可能性があります。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近の株価は安定しており、急激な変動は見られません。市場の関心は比較的低い状況です。
11. 総評
日本伸銅は、銅および黄銅製品の製造・販売を行う企業であり、特に住宅向け市場での強い地位を持っています。競争優位性は高いものの、銅相場の変動や需要の低迷がリスク要因です。財務指標は健全ですが、利益面では減少傾向にあり、今後の成長戦略が重要です。株価は割安感があり、投資家にとって注目すべき企業と言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 5753 |
| 企業名 | 日本伸銅 |
| URL | http://www.nippon-shindo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 非鉄金属 |
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