1. 企業情報
- 企業名: 昭和化学工業株式会社
- 設立: 1933年11月16日
- 所在地: 東京都港区赤坂2-14-32
- 事業内容: 昭和化学工業は、珪藻土やパーライトを原料とした濾過助剤を製造・販売しています。主にビールや飲料、プール向けの濾過助剤を提供しており、中国での合弁生産も行っています。その他、建材・充填材や化成品なども手掛けています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 昭和化学工業は、濾過助剤市場において一定のシェアを持つ企業です。特に食品業界向けの製品に強みがあります。
- 競争優位性: 高品質な製品と長年の実績が競争優位性を支えていますが、原材料価格の変動や新規参入企業の影響が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン: 昭和化学工業は、持続可能な成長を目指し、製品の品質向上と新市場開拓に注力しています。
- 中期経営計画: 海外市場の拡大を図るため、中国での生産能力を強化し、新製品の開発に取り組んでいます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 濾過助剤の販売を中心に、建材や化成品の販売も行っています。市場ニーズの変化に応じた製品開発が求められています。
- 適応力: 市場の変化に対して柔軟に対応する姿勢が見られますが、原材料価格の高騰が影響を与える可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 珪藻土やパーライトの利用技術において独自性を持ち、品質改善に努めています。
- 主力製品: ビールや飲料向けの濾過助剤が主力であり、特に食品業界での需要が高いです。
6. 株価の評価
- PER: 23.43倍（業界平均15.9倍に対し高め）
- PBR: 0.63倍（業界平均0.7倍に対し低め）
- EPS: 19.72円
- BPS: 734.50円
- 現在の株価462.0円は、PERやPBRから見てやや割高感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は462.0円で、年初来高値495円、年初来安値412円の範囲に位置しています。移動平均線は50日447.02円、200日449.05円で、現在の株価はこれらの平均を上回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 9,196百万円（前年同期比 -0.3%）
- 営業利益: 503.9百万円（前年同期比 -16.1%）
- 純利益: 584.4百万円（前年同期比 -5.2%）
- ROE: 8.14%
- 自己資本比率: 56.2%
- 過去数年の売上は横ばい傾向で、利益は減少しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 1.30%
- 1株配当: 6.00円
- 配当性向: 33.66%
- 株主還元策としては、安定した配当を維持していますが、特別配当はありません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動傾向: 直近の株価は462.0円で、安定した推移を見せていますが、上昇の勢いは弱いです。
- 影響要因: 原材料価格の変動や市場競争が株価に影響を与える要因となります。
11. 総評
昭和化学工業は、濾過助剤市場において一定のシェアを持ち、特に食品業界向けの製品に強みがあります。経営戦略としては海外市場の拡大を図っており、持続可能な成長を目指しています。しかし、原材料価格の変動や競争の激化が課題です。株価は業界平均に対して高めであり、投資判断には慎重さが求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 4990 |
| 企業名 | 昭和化学工業 |
| URL | http://www.showa-chemical.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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