1. 企業情報
- 企業名: キッセイ薬品工業株式会社
- 設立年月日: 1946年8月9日
- 所在地: 長野県松本市芳野19-48
- 事業内容: 主に医薬品の研究、開発、製造、販売を行っており、特に高脂血症や排尿改善薬が主力製品です。新薬開発や透析、ヘルスケアに注力しており、未充足医療の領域にも取り組んでいます。医薬品事業の他に、情報サービスや建設請負、物品販売なども行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: キッセイ薬品は、特に泌尿器、腎・透析、未充足医療において競争力を持つ企業です。また、独自の製品開発により市場でのポジションを確立しています。
- 課題: 主軸特許の切れによる影響や、新しい製品の育成が求められています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 経営陣は「PEGASUS計画」を掲げ、持続可能な成長を目指しています。
- 重点分野: 医薬品の新規開発、特に癌治療や腎疾患関連の製品に注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 医薬品販売が主な収益源であり、安定した需要が見込まれます。
- 市場ニーズへの適応力: 新薬開発や市場の変化に対応するための研究開発を継続しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 現在、複数の新薬が臨床試験中であり、特に非筋侵襲性膀胱癌や子宮筋腫の治療薬に注力しています。
- 主力製品: Kalogra、Tabuneos、Minirin Melt ODなどがあり、これらの製品は特定の疾患に対する治療薬として市場での認知度が高いです。
6. 株価の評価
- PER: 13.96倍（業界平均27.8倍と比較して割安）
- PBR: 0.76倍（業界平均1.4倍と比較して割安）
- EPS: 266.55円
- BPS: 4,910.69円
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価（3,720円）は年初来高値（4,270円）から約13%下落しており、安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 75,579百万円（前年比13.5%増）
- 営業利益: 4,017百万円
- 純利益: 11,160百万円
- ROE: 5.39%
- 自己資本比率: 84.3%
- キャッシュフロー: 過去12か月の営業キャッシュフローは3.43B円。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.42%
- 1株配当: 90.00円（年間）
- 配当性向: 35.58%
- 自社株買い: 現在のところ自社株買いの実施は見られません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価変動: 直近の株価は下落傾向にあり、投資家の関心は高まっているものの、価格の安定性が求められています。
- 影響要因: 医薬品業界の規制や市場の競争環境が株価に影響を与えています。
11. 総評
キッセイ薬品工業は、医薬品業界において堅実な成長を遂げている企業ですが、特許の切れや新製品の育成が今後の課題です。現在の株価は業界平均と比較して割安であり、安定した配当政策を維持しています。技術革新により新たな市場機会を捉えることができれば、さらなる成長が期待されます。
企業情報
| 銘柄コード | 4547 |
| 企業名 | キッセイ薬品工業 |
| URL | http://www.kissei.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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