1. 企業情報
企業名: ニッポン高度紙工業株式会社
概要: ニッポン高度紙工業は、電気絶縁用紙およびセパレーターを製造・販売する企業です。主にアルミ電解コンデンサ用セパレーター、電気二重層キャパシタ用セパレーター、バッテリーセパレーターなどを生産しています。1941年8月18日に設立され、本社は高知県高知市にあります。
事業内容:
– セパレータ事業 (100%)
市場区分: スタンダード(内国株式)
17業種区分: 素材・化学
33業種区分: パルプ・紙
Industry: Electronic Components
Sector: Technology
住所: 〒781-0395 高知市春野町弘岡上648
代表者名: 近森 俊二
設立年月日: 1941年8月18日
従業員数: 493人
平均年齢: 43.9歳
平均年収: 7,450千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
– ニッポン高度紙工業は、アルミ電解コンデンサ用セパレーターの世界シェアで首位に位置しています。
– セパレーター事業においても高い技術力を持ち、特に電気二重層キャパシタ用セパレーターが好調です。
課題:
– 原材料価格の上昇によるコスト増加に対応する必要性。
– 国際情勢や資源価格の高騰、中国経済の減速などによるリスク管理。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
– 米子工場の生産設備増設工事により高付加価値セパレータの量産体制を構築することを目指す。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
– 高付加価値セパレータの量産体制構築
– AIサーバー関連の需要拡大に対応
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
– エレクトロニクス業界におけるAI活用によるサーバー・データセンター向け需要の拡大に対応。
– 産業機器向け需要の一部回復の遅れに対処。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
– セパレーター技術における独自性の高さが強み。
収益を牽引している製品やサービス:
– アルミ電解コンデンサ用セパレーター
– 電気二重層キャパシタ用セパレーター
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
– 会社予想EPS: 197.41円
– 実績BPS: 2,213.77円
– 現在の株価: 1,816円
– PER(会社予想): 9.20倍
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
– 50日移動平均線: 1,941.24円
– 200日移動平均線: 2,029.65円
– 直近10日間の株価は1,802円から1,845円の間で推移しており、50日移動平均線と200日移動平均線を上回っているため、高値圏にあると評価できる。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上高: 過去12か月で15.25B円
– 利益率: 利益率10.25%
– ROE: 6.73%
– ROA: 3.94%
– キャッシュフロー: 4.46B円(直近四半期)
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
– 売上高は増加傾向にあり、過去3年間で13.70%の成長を示している。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
– 配当利回り(会社予想): 2.75%
– 配当性向: 34.00%
自社株買いなどの株主還元策:
– 自己株買い: 1.52%の自己株を保有
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):
– 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に1月30日の1,933円から2月6日の1,812円まで上昇。
株価への影響を与える要因:
– 国際情勢の不安定さ、資源価格高騰、中国経済の減速、アメリカ新政権の動向など。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
– ニッポン高度紙工業は、セパレーター事業において高い競争力を持ち、特にアルミ電解コンデンサ用セパレーターの世界シェアで首位に位置しています。技術革新により主力製品であるセパレーター事業の持続可能性は高く、市場ニーズの変化にも適応力があります。財務面では堅調な収益と利益率を維持しており、ROEとROAも業界平均を上回る水準です。株価は高値圏にあり、技術革新と市場ニーズの変化への適応力が投資家に好評です。配当性向も適切であり、株主還元も積極的に行っています。ただし、国際情勢や資源価格の高騰などによるリスクも考慮する必要があります。
企業情報
銘柄コード | 3891 |
企業名 | ニッポン高度紙工業 |
URL | http://www.kodoshi.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 素材・化学 – パルプ・紙 |
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