1. 企業情報
企業名: 富山銀行 (The Bank of Toyama, Ltd.)
概要:
富山銀行は、日本の個人および企業顧客に様々な銀行商品とサービスを提供しています。住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、フリーローン、ローンシミュレーション、貯蓄、普通、定期、定額預金を提供しています。また、年金、保険、NISA商品、金融商品仲介、国債、投資信託サービス、金庫、自動振替、外貨サービス、デビットカードを提供しています。さらに、ネットバンキングサービスを提供しています。旧社名は「富山産業銀行」で、1967年8月に現社名に変更しました。1954年に設立され、本社は富山県高岡市にあります。
事業内容:
– 資金: 定期42、普通51、当座5、通知0、他2
– 資産: 現・預け金6、有価証券23、貸出金70、他1
– 融資: 中小企業等向け72、住宅・消費者向け12 (2024.3)
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 銀行
33業種区分: 銀行業
Industry: Banks – Regional
Sector: Financial Services
住所: 〒933-8606 富山県高岡市下関町3-1
代表者名: 中沖 雄
設立年月日: 1954年1月16日
従業員数: 346人
平均年齢: 42.1歳
平均年収: 5,470千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内でのポジション:
富山銀行は地域銀行の中では預金量が最小規模であり、リテール強化に注力しています。戦後設立の地銀であり、隣県の金沢に進出を図っています。
競争優位性や課題:
競争優位性は地域密着型のサービスと顧客ベースの安定性にあります。課題としては、規模の小ささによる経営効率の低さや、デジタル化への対応が挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
富山銀行は地域経済の活性化と顧客満足度の向上を目指しています。特にリテールビジネスの強化とデジタルサービスの拡大に注力しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
– リテールビジネスの強化
– デジタルサービスの拡大
– 地域経済との連携強化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
富山銀行の収益モデルは主に金利収益と手数料収益に基づいています。市場ニーズの変化に対応するため、デジタルサービスの拡大と地域金融サービスの強化に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
富山銀行は、デジタルバンキングサービスの拡大とセキュリティ強化に注力しています。特に、オンラインバンキングの利用者拡大と新たな金融テクノロジーの導入が注目されています。
収益を牽引している製品やサービス:
主力製品は、中小企業向け融資、住宅ローン、個人向け貯蓄サービスです。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
– EPS（会社予想）: 129.52
– BPS（実績）: 5,363.95
– 現在の株価: 1514円
– PER（会社予想）: 11.73倍
現在の株価は、BPSに対するPER比率からみると割安圏にあると評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価を見ると、株価は1460円から1610円の間で変動しており、50日移動平均線(1545.06)より高値圏にあり、200日移動平均線(1653.02)より低値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上高: 過去12か月で9.53B円
– 利益: 過去12か月で1.39B円
– ROE（過去12か月）: 4.65%
– ROA（過去12か月）: 0.25%
過去数年分の傾向としては、売上高と利益が増加傾向にあり、ROEも上昇しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
– 配当利回り（会社予想）: 3.30%
– 配当性向: 19.52%
富山銀行は安定した配当を継続しており、配当性向も適切な水準を維持しています。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行われていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は、1514円から1610円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
業績予想の引き上げ、金融市場の動向、地域経済の状況などが影響を与えています。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
富山銀行は地域密着型の地銀であり、リテールサービスの強化とデジタルサービスの拡大に注力しています。業績は堅調で、ROEも上昇傾向にあります。株価はPER比率からみると割安圏にあり、配当性向も適切です。テクニカル分析では高値圏にあり、株価の直近の変動傾向も上昇しています。全体的な見解としては、地域経済の活性化と顧客満足度の向上を目指す富山銀行は、投資価値を有する企業と評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 8365 |
| 企業名 | 富山銀行 |
| URL | http://www.toyamabank.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
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