1. 企業情報
ぴあ株式会社は、コンサートやイベントのチケット販売、出版、企画、制作、運営を行う企業です。主に音楽、スポーツ、演劇、映画、レジャーイベントなどのチケットをオンラインで販売しており、コンビニエンスストアや電話、会員サービスを通じても利用可能です。また、出版事業やエンターテインメント関連のビジネスソリューションを提供しており、ライブハウスやホールの運営も行っています。1972年に設立され、東京に本社を構えています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ぴあは、日本国内におけるチケット販売の最大手であり、競争優位性としては豊富なネットワークとブランド力が挙げられます。市場シェアは高いものの、コロナ禍による影響や新たな競合の出現が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、デジタル化を進め、特にスマートフォン向けの電子チケットサービスに注力しています。中期経営計画では、収益の多様化や新規事業の開発を目指し、イベントの企画・運営の強化を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
ぴあの収益モデルは、チケット販売を中心に、出版やイベント運営からの収入も含まれています。市場ニーズの変化に対しては、デジタル化や新たなエンターテインメント体験の提供を通じて適応力を高めています。
5. 技術革新と主力製品
電子チケットの導入やオンラインプラットフォームの強化が進んでおり、これが収益を牽引しています。また、ライブイベントの企画や運営においても、技術革新が重要な役割を果たしています。
6. 株価の評価
現在の株価は3,125円で、PERは59.72倍、PBRは7.64倍です。業界平均のPER（17.0倍）やPBR（1.8倍）と比較すると、相対的に高い評価を受けていることがわかります。
7. テクニカル分析
直近の株価推移では、3,150円の高値をつけた後、3,105円まで下落しています。現在の株価は高値圏に位置していると考えられます。
8. 財務諸表分析
過去12か月の売上高は39,587百万円、営業利益は1,215百万円、純利益は1,118百万円です。ROEは22.60%と高い水準にあり、自己資本比率は6.1%と低めですが、安定した利益を上げていることが確認できます。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは現時点で未定ですが、過去の配当実績はありません。株主還元策としては、自社株買いなどの施策が考えられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
最近の株価は上昇傾向にあり、特にライブイベントの需要が回復していることが影響しています。市場全体の動向や競合の動きも株価に影響を与えています。
11. 総評
ぴあ株式会社は、チケット販売市場での強力なポジションを持ち、デジタル化への対応や新規事業の開発を進めています。高いPERとPBRは市場からの期待を反映していますが、競争環境やコスト上昇のリスクも考慮する必要があります。全体として、成長の可能性がある一方で、慎重な投資判断が求められる企業です。
企業情報
| 銘柄コード | 4337 |
| 企業名 | ぴあ |
| URL | http://www.pia.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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