1. 企業情報
ダイショー株式会社は、調味料の製造・販売を行う企業で、特に鍋スープや焼き肉のたれ、塩コショウなどが主力商品です。国内市場に加え、海外にも進出しており、業務用の調理だれなども展開しています。1966年に設立され、東京都墨田区に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ダイショーは日本国内において、鍋スープや調味料市場での競争優位性を持っています。特に、鍋スープ市場では大手としての地位を確立しており、コンビニ向けの業務用調理だれの育成にも力を入れています。一方で、競争が激化しているため、価格競争や新製品開発の課題も抱えています。
3. 経営戦略と重点分野
ダイショーは中期経営計画を通じて、製品の多様化や高付加価値製品の開発を進めています。特に、健康志向の高まりに応じた製品展開や、海外市場へのさらなる進出を目指しています。経営陣は、持続可能な成長を目指し、効率的な生産体制の構築にも注力しています。
4. 事業モデルの持続可能性
ダイショーの収益モデルは、調味料やスープの販売に基づいています。市場ニーズの変化に対しては、新製品の開発やマーケティング戦略を通じて柔軟に対応しています。特に、健康志向の製品や便利な調理法を提案することで、消費者のニーズに応えています。
5. 技術革新と主力製品
ダイショーは、独自の製造技術を駆使して高品質な調味料を提供しています。主力製品には、鍋スープや焼き肉のたれ、粉末青汁などがあり、これらは売上の大部分を占めています。技術開発においても、品質向上や新製品開発に取り組んでいます。
6. 株価の評価
現在の株価は1,414.0円で、PERは29.67倍、PBRは1.33倍です。業界平均PERは16.8倍、PBRは1.2倍であり、ダイショーの株価は高めに評価されています。EPSは47.66円、BPSは1,060.43円です。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、1,400円から1,470円の範囲で推移しており、現在の株価は年初来安値に近い水準です。過去10日間の株価は比較的安定しており、大きな変動は見られません。
8. 財務諸表分析
過去12か月の売上高は253.5億円、営業利益は8.97億円、純利益は5.99億円です。自己資本比率は58.2%で、財務の健全性が高いことが示されています。特に、売上は前年同期比で増加しており、安定した成長が見込まれます。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは1.27%で、1株当たりの配当は18.00円と予想されています。配当性向は25.13%であり、安定した配当政策を維持しています。自社株買いの情報はありませんが、株主還元に対する意識は高いと考えられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、特に大きな上昇や下降のトレンドは見られません。市場全体の動向や経済指標が影響を与える可能性がありますが、ダイショーの業績は堅調に推移しています。
11. 総評
ダイショーは、調味料市場において強固な地位を持ち、持続可能な成長を目指す企業です。競争が激化する中で、新製品開発や海外進出に注力しており、安定した財務基盤を有しています。株価は業界平均に比べて高めですが、安定した配当政策や成長戦略を考慮すると、今後の成長に期待が持てる企業と言えるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 2816 |
| 企業名 | ダイショー |
| URL | http://www.daisho.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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