概要
東亜道路工業株式会社は日本の道路建設事業を主体とする企業です。道路網や交通インフラの建設、舗装工事、空港プロジェクト、鉄道コンテナヤード、太陽光発電、地域貢献、災害復興プロジェクトなどの民間設備投資を手がけています。また、アスファルト製品や舗装材料の製造販売、土壌汚染調査、地下貯水池設計・建設、建物解体、道路保全計画の提供なども行っています。
事業内容
連結事業: 建設60%、製造販売・環境等40%（2024年3月期）
企業概要
- 企業名: 東亜道路工業株式会社
- 設立年月日: 1930年11月28日
- 代表者名: 森下 協一
- 従業員数: 1,742人
- 平均年齢: 44.9歳
- 平均年収: 8,030千円
- 市場区分: プライム（内国株式）
- 住所: 〒106-0032 東京都港区六本木7-3-7
業界内での競争優位性や課題
東亜道路工業は道路舗装大手の独立系企業であり、特にアスファルト乳剤で首位を占めています。環境事業や道路資材商社事業も手がけています。競争優位性としては、豊富な経験と技術力、幅広い事業分野の持続的な成長が見込めます。課題としては、受注競争の激化、建設資材価格や人件費の上昇によるコスト増加が挙げられます。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
経営陣は、道路建設事業の拡大と品質の向上を目指すと同時に、環境事業や道路資材商社事業の成長を推進しています。特に道路インフラの維持と新たなプロジェクトへの対応が重点となっています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- 道路建設事業: 国土強靭化への対応、新たな道路プロジェクトの受注拡大
- 製造販売・環境事業等: 環境事業の拡大、道路資材の販売ネットワークの強化
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
事業モデルは道路建設と舗装材料の製造販売に依存していますが、持続可能性は高く、インフラ需要の増加や環境関連事業の拡大が見込まれます。市場ニーズの変化に適応する能力は高く、技術革新や新たな市場の開拓も計画されています。
技術開発の動向や独自性
技術革新では、道路舗装材料の改良や新材料の開発に注力しています。特にアスファルト製品の革新が中心です。
収益を牽引している製品やサービス
アスファルト乳剤、舗装材料、土壌汚染調査サービスが主力製品です。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- 基本EPS: 79.94円（2024年3月期）
- 現在の株価: 1,552円
現在の株価は、基本EPSの約19倍で、業界平均PER（14.0）より高めに位置しています。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
直近10日間の株価は1,042円から1,603円の間で変動しており、50日移動平均線（1,298.80円）と200日移動平均線（1,282.04円）を上回っています。現在の株価は高値圏に位置しています。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）: 121.12B円
- 利益率: 3.23%
- 営業利益率: 3.18%
- ROE（過去12か月）: 7.62%
- ROA（過去12か月）: 3.77%
- キャッシュフロー（過去12か月）: -1.44B円
財務健全性は高く、営業利益率とROEは好調です。
配当利回りや配当性向の分析
- 前期配当: 210円（年間）
- 予想配当: 85円（年間）
- 配当性向: 50.76%
配当性向は適度な範囲であり、株主還元は継続されています。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に2月6日以降に大きく上昇しています。
株価への影響を与える要因など
業績の好調さ、市場からの高い評価、新たなプロジェクト受注などが主な要因となっています。
11. 総評
東亜道路工業は道路建設事業と舗装材料の製造販売を主体とする企業で、市場内での競争優位性は高いと評価できます。経営戦略は道路インフラの維持と新たなプロジェクトの受注拡大に焦点を当てており、事業モデルの持続可能性も高いです。技術革新により主力製品の競争力は維持され、財務面でも健全性は高く、株価も高値圏に位置しています。株主還元は継続されており、投資家の関心も高まっています。全体的に、東亜道路工業は安定した成長が見込める企業として評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 1882 |
| 企業名 | 東亜道路工業 |
| URL | http://www.toadoro.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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