1. 企業情報
セブン工業株式会社は、集成材を主力とした建材の製造・販売を行う企業です。主に階段や木製カウンター、内装建材、木構造建材を提供しており、特に戸建て用階段において高い市場シェアを誇ります。1961年に設立され、岐阜県美濃加茂市に本社を置いています。
2. 業界のポジションと市場シェア
セブン工業は、内装建材および木構造建材の分野で競争力を持っています。特に、集成材のパイオニアとしての地位を確立しており、集合住宅向けの需要を強化しています。しかし、住宅市場における新設住宅着工戸数の減少や原材料価格の上昇といった課題も抱えています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、内装建材事業と木構造事業の両方での成長を目指しています。特に、内装建材事業では国産材を用いた商品展開や非住宅物件への販売強化を進めています。また、木構造事業ではプレカット事業やパネル事業の拡充を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
セブン工業の収益モデルは、内装建材と木構造建材の両方から成り立っています。市場ニーズの変化に対しては、特注対応や合理化を進めることで適応力を高めていますが、経済環境の不透明感が影響を及ぼす可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
同社は、集成材を使用した階段や木製カウンターなどの製品を提供しています。技術革新においては、原価低減活動や生産性向上に取り組んでおり、特注対応が顧客ニーズに応えています。
6. 株価の評価
現在の株価は531.0円で、PERは12.81倍、PBRは0.38倍です。業界平均PER（10.0倍）およびPBR（0.5倍）と比較すると、株価は相対的に割安であると考えられます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、現在の株価は年初来高値594円に対して低い水準にあり、相対的に安値圏に位置しています。過去10日間の株価は、上昇傾向を示しています。
8. 財務諸表分析
過去12か月の売上高は15,263百万円で、営業利益は47百万円と低迷しています。純利益は783百万円の赤字となっており、収益性の改善が求められます。自己資本比率は58.9%で、財務の安全性は一定の水準にあります。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは3.77%で、年間配当予想は20.00円です。配当性向は203.67%と高く、持続可能な配当政策が求められます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は最近上昇傾向にあり、投資家の関心が高まっています。市場の不透明感や経済環境の変化が株価に影響を与える要因となっています。
11. 総評
セブン工業は、集成材を中心とした建材市場において競争力を持つ企業ですが、収益性の改善や市場環境への適応が求められています。株価は相対的に割安であり、今後の業績回復に期待が寄せられます。
企業情報
| 銘柄コード | 7896 |
| 企業名 | セブン工業 |
| URL | http://www.seven-gr.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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