1. 企業情報
企業名: カルナバイオサイエンス株式会社
概要: カルナバイオサイエンスは臨床段階のバイオファーマ会社で、日本の未治療の医療ニーズに対応する治療薬の探索と開発を行っています。主な製品にはキナーゼタンパク質、サブストレート、ルシフェラーゼPPI安定細胞株ライン、キナーゼアッセイキット、ペプチド基質、モビリティシフトアッセイ、リピッドキナーゼパネルなどがあります。また、様々な疾患の治療製品の開発にも注力しており、がん治療薬のAS-0141、炎症性および免疫疾患治療薬のAS-0871、慢性リンパ性白血病および他のB細胞悪性腫瘍治療薬のAS-1763などが含まれます。同社は住友ファーマ、ギリード・サイエンシズと提携しています。
事業内容:
– 創薬支援事業: 56%
– 創薬事業: 44%
業界: バイオテクノロジー
設立年月日: 2003年4月10日
住所: 〒650-0047 神戸市中央区港島南町1-5-5 神戸バイオメディカルセンター
代表者名: 吉野 公一郎
従業員数: 64人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
カルナバイオサイエンスは、キナーゼタンパク質の研究と開発に特化しており、創薬初期段階の支援事業に強みを持っています。キナーゼ阻害剤の開発においても独自性があります。
課題:
主要な収益源である創薬支援事業が依存度高く、新薬開発の成功が収益に直接影響します。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン:
創薬事業でがん領域の新薬開発に注力し、創薬支援事業ではキナーゼ関連製品とサービスの提供を継続。
中期経営計画:
創薬事業での新薬開発を推進し、創薬支援事業の拡大を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
主に創薬支援事業による収益モデル。新薬開発の成功が収益に直接影響します。
市場ニーズへの適応力:
バイオテクノロジー市場のトレンドに適応し、新薬開発の進展に期待。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
キナーゼタンパク質の研究開発に注力。
主力製品:
がん治療薬のAS-0141、炎症性および免疫疾患治療薬のAS-0871、慢性リンパ性白血病治療薬のAS-1763。
6. 株価の評価
EPS（連）: -112.43円
BPS（実績）: 129.62円
現在の株価との比較:
BPSが現在の株価を上回っており、潜在的な成長性があると評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は289円から295円の間で変動しており、50日移動平均線（292.28円）を上回る水準で推移しています。
高値圏か安値圏か:
現在の株価は50日移動平均線を上回っており、高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上高（過去12か月）: 14億40961万円
利益率:
– 営業利益率: -280.81%
– 純利益率: -107.78%
ROE（過去12か月）: -46.68%
キャッシュフロー:
営業活動によるキャッシュフロー△1,374百万円
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 0.00%
配当性向: 0.00%
自社株買い: 情報なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の変動傾向:
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、出来高も比較的高水準を維持しています。
影響を与える要因:
新薬開発の進展、業績予測、市場環境などが主要な要因。
11. 総評
カルナバイオサイエンスは創薬支援と創薬事業に特化したバイオテクノロジー企業です。キナーゼタンパク質の研究開発に強みを持ち、新薬開発に注力しています。しかし、収益は創薬事業に依存しており、新薬開発の成功が直接収益に影響します。現在の株価は高値圏に位置し、技術革新と主力製品への期待が反映されています。財務面では営業損失が続き、収益性は低調ですが、中期的な成長性を見込める企業です。
企業情報
| 銘柄コード | 4572 |
| 企業名 | カルナバイオサイエンス |
| URL | http://www.carnabio.com/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
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