1. 企業情報
企業名: 櫻護謨株式会社 (Sakura Rubber Co., Ltd.)
概要: 櫻護謨は特殊ゴム製品の製造・販売を手掛ける企業です。主に消防・防災関連製品、航空・宇宙関連製品、工業用品、そして不動産賃貸事業を展開しています。消防ホース、訓練機器、航空機関連製品、そして産業用ゴム製品など多岐にわたる製品を提供しています。また、航空自衛隊やボーイング社との認定工場としても知られています。
住所: 東京都渋谷区笹塚1-48-3 住友不動産笹塚太陽ビル
代表者名: 中村 浩士
設立年月日: 1918年5月20日
従業員数: 345人
平均年齢: 41.3歳
平均年収: 5,900千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
- 消防・防災製品市場において高い信頼性と実績を持ち、大口案件を多数抱える。
- 航空・宇宙関連製品においては、海外企業との国際展開が進んでおり、技術的な専門性を持つ。
課題:
- 原材料価格の高騰による価格設定の難しさ。
- 競合他社との価格競争や市場動向への適応力。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 業績の安定化と持続的な成長を目指す。
- 特に消防・防災事業の継続的な強化と新市場への進出を掲げている。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 消防・防災事業の売上高集中化と市場シェア拡大。
- 航空・宇宙、工業用品事業における原材料価格高騰への対応策の検討。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 多様な製品ラインナップにより、市場の変動に対する影響を分散。
- 特に消防・防災事業においては、社会的ニーズの高い分野であり、持続的な需要が見込める。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 航空・宇宙関連製品においては、技術革新が進んでおり、独自性を持つ製品が多い。
収益を牽引している製品やサービス:
- 消防・防災関連製品が主力であり、特に消防ホースや訓練機器が重要。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 206.76
- BPS（実績）: 4,401.33
- PER（会社予想）: 8.85倍
- 現在の株価: 1,830円
- 現在の株価はPERベースで割安な水準にあると評価できる。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 52週高値: 2,848円
- 52週安値: 1,570円
- 現在の株価は52週安値から大きく上昇しており、高値圏にありながらも、上昇の勢いは鈍化している。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 過去12か月で12.88B円
- 利益率: 3.45%
- ROE（実績）: 8.89%
- ROA（実績）: 3.33%
- 過去数年分の比較では、売上高は増加傾向にあり、利益率も改善が見られる。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 3.28%
- 配当性向: 26.16%
- 過去数年間で比較すると、配当性向は安定している。
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報は提供されていない。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は、1,812円から1,951円の間で変動しており、上昇傾向にある。
株価への影響を与える要因:
- 原材料価格の高騰や金融政策の見直しなど、外部環境の変動が影響を与えている。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 櫻護謨は消防・防災関連製品において高い競争力を持つ企業であり、技術革新を通じて市場の変化に適応できる事業モデルを維持している。
- 経営戦略は安定化と成長を目指し、特に消防・防災事業の強化に重点を置いている。
- 現在の株価は高値圏にあるが、上昇の勢いは鈍化しており、投資判断には慎重を期す必要がある。
- 財務面では売上高と利益率が増加傾向にあり、ROE、ROAも健全な水準にある。
- 株主還元は安定しており、配当性向も適切な水準にある。
全体的な見解:
櫻護謨は、消防・防災関連製品市場での実績と技術革新力により、長期的な成長が見込める企業である。しかし、原材料価格の高騰や外部環境の変動が株価に影響を与える可能性があるため、投資判断には注意が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 5189 |
| 企業名 | 櫻護謨 |
| URL | http://www.sakura-rubber.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – ゴム製品 |
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