1. 企業情報
企業名: FFRIセキュリティ株式会社
概要: FFRIセキュリティは、日本のコンピュータセキュリティ製品に関する研究とコンサルティングを行っています。同社は、コンピュータセキュリティとネットワークシステムに関する情報提供と教育も行っています。また、コンピュータソフトウェアとプログラムの企画、開発、販売、リース、保守、管理、運営、著作権、特許権、実用新案権、商標権、デザイン権などの関連知的財産権の取得、譲渡、貸付、管理も行っています。さらに、コンピュータハードウェアの企画、開発、製造、検査、販売、リース、保守、管理、運営、および労働者派遣事業も行っています。
事業内容: サイバーセキュリティ81(28)、ソフトウエア開発・テスト19(6)(2024.3)
市場区分: グロース（内国株式）
設立年月日: 2007年7月3日
住所: 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル
代表者名: 鵜飼 裕司
従業員数: 207人
平均年齢: 36.9歳
平均年収: 6,630千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題について: FFRIセキュリティは、標的型攻撃防止製品「ヤライ」で知名度が高く、安全保障関連の市場を強化中です。同社の主要競争優位性は、標的型攻撃に対する独自のソリューションと、政府や防衛産業へのサービス提供です。しかし、競争の激しいサイバーセキュリティ市場での新製品の開発や、市場シェアの拡大に向けた課題も存在します。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: FFRIセキュリティは、中長期経営計画で売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の目標を掲げています。特に、ナショナルセキュリティセクターとパブリックセクターでのセキュリティサービスの拡大と、ソフトウェア開発・テスト事業の成長を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 2025年3月: 売上高3,158百万円、営業利益515百万円、経常利益541百万円、親会社株主に帰属する当期純利益433百万円
- 2026年3月: 売上高3,765百万円、営業利益663百万円、経常利益689百万円、親会社株主に帰属する当期純利益480百万円
- 2027年3月: 売上高4,479百万円、営業利益844百万円、経常利益870百万円、親会社株主に帰属する当期純利益606百万円
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など: FFRIセキュリティの収益モデルは、セキュリティサービスとソフトウェア開発・テストに依存しています。市場ニーズの変化に適応するため、セキュリティ技術の継続的な開発と、新規顧客の獲得に重点を置いています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: FFRIセキュリティは、標的型攻撃防止ソリューション「ヤライ」に特化しています。技術革新により、セキュリティサービスの提供を継続的に強化しています。
収益を牽引している製品やサービス: 「ヤライ」は主力製品であり、防衛省や防衛産業へのサービス提供が主要な収益源です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:
- EPS（会社予想）: 54.74
- BPS（実績）: 261.45
- PER（会社予想）: 48.59倍
現在の株価2660円に対して、EPSを用いたPERは約48.59倍となり、業界平均PER66.2倍と比較して割安と見なせる可能性があります。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均: 2154.34円
- 200日移動平均: 2063.99円
現在の株価2660円は、50日移動平均を上回り、200日移動平均を下回っており、中長期的には上昇傾向にあるものの、短期的には高値圏にあり、調整の可能性も考慮する必要があります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 25.4億円
- 利益率（過去12か月）: 17.93%
- ROE（過去12か月）: 23.94%
- ROA（過去12か月）: 10.98%
財務諸表は、売上高と利益率の増加、ROEとROAの健全性を示しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 0.38%
- 1株配当（会社予想）: 10.00円
- 配当性向: 22.30%
FFRIセキュリティは、株主還元に対して積極的であり、配当性向も適切な水準を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価: 2025年2月10日から2月10日までの株価は、2698円（高値）から2637円（安値）まで変動し、終値は2660円でした。
株価への影響を与える要因: 安全保障関連のセキュリティサービスの増加と、エンジニアの待遇向上によるコスト増加が主な要因です。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理: FFRIセキュリティは、標的型攻撃防止ソリューション「ヤライ」で知名度が高く、安全保障関連市場での成長が期待されます。中長期経営計画では、売上高と利益の増加を目指しています。財務面では、健全なROEとROAを示し、株主還元に対しても積極的です。株価は短期的には高値圏にあり、中長期的には上昇傾向を見込めますが、コスト増加による影響も考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3692 |
| 企業名 | FFRIセキュリティ |
| URL | https://www.ffri.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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