概要
ニッスイは日本の水産、食品、ファインケミカル、物流、エンジニアリング事業を手掛ける総合企業です。水産品の提供、冷凍食品、シェルフリーズドフード、シェルステイブルフード、フィッシュサウセージ、サーミベース製品、フィッシュフィード、オイル、ミール製品の製造販売を行っています。さらに、EPAを含む機能性食品、健康製品、サプリメント、その他の健康関連食品の原料生産も行っています。また、統合物流サービス、船舶の建造、修理、運用も行っています。
事業内容
- 水産事業: 漁業・養殖、加工・商事
- 食品事業: 食品
- ファインケミカル事業: ファインケミカル
- 物流事業: 物流
- その他: その他
基本情報
- 企業名: ニッスイ
- 証券コード: 1332
- 市場区分: プライム
- 業種: 食品
- 住所: 東京都港区西新橋1-3-1
- 代表者名: 浜田 晋吾
- 設立年月日: 1943年3月31日
- 従業員数: 10,104人
業界内での競争優位性や課題について
ニッスイは水産業界で長年の経験を持ち、幅広い事業を展開しています。競争優位性としては、豊富な水産資源の管理、高度な加工技術、グローバルな販売ネットワークが挙げられます。課題としては、水産業界の価格変動、環境問題への対応、新興国の競争力などが挙げられます。
経営陣が掲げるビジョンや戦略
ニッスイは持続可能な成長を目指し、中期経営計画を掲げています。主要な戦略は、グローバルな市場での成長、水産資源の持続可能な管理、技術革新の推進です。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野
- グローバル市場での成長
- 持続可能な水産資源管理
- 技術革新の推進
- コスト効率の向上
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など
ニッスイの収益モデルは多角化しており、水産、食品、ファインケミカル、物流など複数の事業分野にわたっています。市場ニーズの変化への適応力は高く、新製品の開発や市場の動向に迅速に対応しています。
技術開発の動向や独自性
ニッスイは技術革新に積極的に取り組んでおり、特に食品加工技術、水産資源管理技術において独自の技術を開発しています。
収益を牽引している製品やサービス
主力製品は冷凍食品、シェルフリーズドフード、サーミベース製品などです。特に、EPAを含む機能性食品が成長市場として注目されています。
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など
- EPS（会社予想）: 77.21円
- BPS（実績）: 842.12円
- PER（会社予想）: 10.90倍
現在の株価837.7円に対して、PERは業界平均9.9倍より低い水準です。
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
50日移動平均は876.26円、200日移動平均は894.44円と比較して、現在の株価は下方に位置しています。また、52週高値は1002.50円、52週安値は740.00円です。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高（過去12か月）: 864.92B円
- 利益率（過去12か月）: 2.62%
- ROE（過去12か月）: 9.19%
- ROA（過去12か月）: 3.09%
- キャッシュフロー（過去12か月）: 50.76B円
過去数年で売上高は増加傾向にあり、利益率も安定しています。
配当利回りや配当性向の分析
- 配当利回り（会社予想）: 3.33%
- 配当性向: 34.93%
安定した配当性向を維持しており、株主還元に積極的です。
自社株買いなどの株主還元策
自社株買いは行われていません。
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）
直近の株価は下降傾向にあり、出来高も平均を下回っています。
株価への影響を与える要因など
主要な要因としては、水産事業の苦戦、原材料コストの増加、グローバル市場の動向などが挙げられます。
11. 総評
ニッスイは水産、食品、ファインケミカル、物流など多角化した事業を展開する総合企業です。競争力は高いですが、水産事業の苦戦や原材料コストの増加など課題もあります。中期経営計画に基づき、持続可能な成長を目指しています。株価は下降傾向にあり、PERは業界平均より低い水準です。配当性向も適切で、株主還元に積極的です。全体的な見解としては、中長期的な成長性は高いものの、短期的な株価への影響は注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 1332 |
| 企業名 | ニッスイ |
| URL | https://www.nissui.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 水産・農林業 |
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