1. 企業情報
- 事業内容: ワキタは、建設機械のレンタル・販売を主力とする企業です。土木・建設現場で使用される機械を幅広く取り扱っており、小型機の製造も行っています。加えて、不動産事業も展開しています。
- 特徴: 建設機械のレンタルに強みがあり、多様なニーズに対応できる幅広いラインナップが特徴です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 建設機械レンタル業界において、ワキタは一定のプレゼンスを有していると考えられます。
- 競争優位性: 幅広い商品ラインナップ、建設機械のレンタルに特化している点、小型機の製造も行っている点が強みです。
- 課題: 建設業界全体の動向（公共投資、民間投資、建設コスト、労働力不足など）の影響を受けやすいことが課題です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 2025中期経営計画を策定し、「安定から成長へ」を目標としています。
- 中期経営計画の重点分野:
- 建機事業：自社保有機械の稼働率向上、レンタル単価への価格転嫁、ICTソリューションの強化、バックヤードの効率化。
- 商事事業：新たな市場の販売需要を取り込み、株式会社ワキタケアネットの収益貢献。
- 不動産事業：収益物件の売却、ホテル事業の堅調な推移。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 建設機械のレンタル収入、販売収入、不動産賃料収入が主な収益源です。
- 市場ニーズへの適応力: 建設業界の動向に左右されるため、市場ニーズの変化への迅速な対応が重要です。ICTソリューションの強化など、効率化や付加価値向上への取り組みが求められます。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: ICTソリューションの強化が経営戦略に盛り込まれており、建設現場の効率化に貢献する技術開発に注力していると考えられます。
- 主力製品・サービス: 建設機械レンタル、建設機械販売、不動産賃貸が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PER: 25.40倍（会社予想）
- PBR: 0.88倍（実績）
- EPS: 69.88円（会社予想）
- BPS: 2,026.30円（実績）
- 業界平均PER: 12.1
- 業界平均PBR: 1.0
- 評価: PERは業界平均と比較して高めですが、PBRは業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 直近10日間の株価は、1768円から1840円の間を変動しています。
- 2025年2月12日の終値は1774円です。
- 年初来高値は1840円、年初来安値は1364円です。
- 50日移動平均線は1697.24円、200日移動平均線は1640.32円です。
- 現在の株価: 株価は年初来高値に近づいており、上昇トレンドにある可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で896億5400万円と堅調に推移しています。
- 利益: 営業利益、経常利益、当期純利益は、過去数年間で増加傾向にあります。
- ROE: 3.18%（実績）
- ROA: 2.47%（過去12か月）
- 自己資本比率: 69.4%と高い水準を維持しており、財務体質は良好です。
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローは131億6000万円と潤沢です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.94%（会社予想）
- 1株配当: 70.00円（会社予想）
- 配当性向: 74.62%
- 株主還元策: 配当を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近10日間の株価は上昇傾向にあり、モメンタムは強いと考えられます。
- 株価への影響要因: 建設業界の動向、業績、配当などが株価に影響を与える可能性があります。
- 信用取引: 信用買残は増加、信用売残も増加しており、売りと買いのポジションが拮抗している状況です。
11. 総評
ワキタは、建設機械レンタルを主力とする企業であり、安定した財務基盤と高い自己資本比率が特徴です。直近の業績も好調で、増収増益を達成しています。株価は上昇トレンドにあり、配当利回りも魅力的です。ただし、建設業界の動向に左右されるリスクや、PERが業界平均より高い点には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 8125 |
| 企業名 | ワキタ |
| URL | http://www.wakita.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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