1. 企業情報
企業名: パシフィックネット株式会社
設立年月日: 1988年7月8日
本社所在地: 東京都港区芝5-34-7 田町センタービル
事業内容:
パシフィックネットは、IT機器のレンタル、メンテナンス、運用を行う企業です。主なサービスには、中古PCや携帯電話の販売、自社でのデータ消去・修理、テレワーク用のレンタルサービスが含まれます。また、通信およびクラウドソリューションの運用・維持管理も行っています。連結事業としては、ITサブスクリプションが71%、ITADが26%、コミュニケーション・デバイスが3%を占めています。
2. 業界のポジションと市場シェア
パシフィックネットは、情報通信・サービスその他の業界に位置し、特にIT機器のリサイクルや再利用において競争優位性を持っています。中古機器の販売やデータ消去サービスは、環境問題への対応が求められる中で需要が高まっていますが、競合他社との価格競争やサービスの差別化が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、テレワーク需要の増加に対応するため、レンタルサービスの強化を掲げています。また、中期経営計画では、IT機器のリサイクル、データ消去サービスの拡充、クラウドソリューションの提供を重点分野として位置付けています。これにより、持続可能なビジネスモデルの構築を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
パシフィックネットの収益モデルは、IT機器のレンタルと販売、データ消去サービスから成り立っています。市場ニーズの変化に対しては、テレワークやリサイクルの需要に柔軟に対応しており、持続可能な成長が期待されます。
5. 技術革新と主力製品
同社は、IT機器のデータ消去技術やリサイクル技術において独自性を持ち、これが主力製品やサービスの競争力を高めています。特に、テレワーク用のレンタルサービスは、急成長している分野です。
6. 株価の評価
現在の株価は1,253.0円で、PERは13.80倍、PBRは2.16倍です。業界平均PERは15.0倍、PBRは1.2倍であり、パシフィックネットはPERで業界平均を下回っていますが、PBRは上回っています。これにより、株価は割安感があると考えられます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見ると、1,253.0円は年初来高値1,900円からの下落傾向にあり、現在は安値圏に位置しています。過去10日間の株価は、1252円から1265円の範囲で推移しており、ボラティリティは比較的低い状況です。
売上と利益
- 売上高（過去12か月）: 6,921,313千円
- 営業利益: 658,026千円
- 純利益: 432,117千円
- ROE: 14.89%
- ROA: 4.60%
売上は前年同期比で増加しており、利益も堅調に推移しています。特に、営業利益率は7.79%と健全な水準です。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは3.75%、1株配当は47.00円で、配当性向は49.79%です。株主還元策としては、安定した配当政策を維持しており、今後も株主に対する還元が期待されます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下降傾向にあり、投資家の関心は低下しています。市場全体の動向や業界の競争状況が影響を与えていると考えられます。
11. 総評
パシフィックネットは、テレワーク需要の増加に対応したビジネスモデルを持ち、持続可能な成長が期待されます。財務状況は堅調で、株価は割安感があるものの、競争環境や市場の変化に対する適応力が今後の鍵となります。株主還元策も安定しており、投資家にとって魅力的な選択肢となる可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3021 |
| 企業名 | パシフィックネット |
| URL | http://www.prins.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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