1. 企業情報
カドス・コーポレーションは、山口県と広島県を地盤とする建設・不動産会社です。主な事業は、店舗などの建築工事や土地活用の提案を行う建設事業と、不動産賃貸・販売を行う不動産事業です。地主の土地活用と企業の出店需要を結びつけることで、建設工事の受注につなげるビジネスモデルを展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
カドス・コーポレーションは、地域密着型の企業であり、特定の地域に強みを持っています。建設業界全体では、大手ゼネコンとの競争に加えて、中小企業間の競争も激しい状況です。不動産事業においても、地域特性を活かした事業展開が重要となります。
* 競争優位性: 地域密着型のビジネスモデル、建設と不動産の連携による事業展開
* 課題: 建設資材価格の高騰、技能労働者不足、大手企業との競争
3. 経営戦略と重点分野
カドス・コーポレーションの経営戦略は、建設事業と不動産事業の連携を強化し、収益の安定化を図ることです。
* 重点分野:
* 建設事業：出店意欲の高い顧客への注力、生産性向上、テナント情報と土地情報の収集
* 不動産事業：不動産賃貸に加え、不動産販売による収益拡大
4. 事業モデルの持続可能性
カドス・コーポレーションの事業モデルは、建設需要と不動産需要の両方に依存しています。建設事業は、景気変動や企業の設備投資動向に影響を受けやすく、不動産事業は、金利変動や不動産価格の変動に影響を受けやすいです。
* 収益モデル: 建設工事の請負、不動産の賃貸・販売
* 市場ニーズへの適応力: 地域特性を活かした事業展開、顧客ニーズへの対応
5. 技術革新と主力製品
カドス・コーポレーションは、技術革新に関する具体的な情報は開示されていません。建設事業においては、生産性向上や省力化技術の導入が重要となります。
* 主力製品/サービス: 建築工事、不動産賃貸・販売
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 6.02倍 (業界平均: 11.3倍)
- PBR（実績）: 0.64倍 (業界平均: 0.7倍)
- EPS（会社予想）: 433.58円
- BPS（実績）: 4,082.96円
PER、PBRともに業界平均を下回っており、割安感があります。EPSとBPSから、企業の収益性と資産の裏付けが確認できます。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、2,590円から2,648円の間で変動しており、2月12日の終値は2,608円でした。年初来高値は3,355円、年初来安値は1,680円であり、現在の株価は年初来高値からは下落していますが、安値圏からは上昇しています。50日移動平均線は2,600.64円、200日移動平均線は2,511.71円であり、株価は両移動平均線の上に位置しています。
8. 財務諸表分析
過去数年間の売上高は増加傾向にあり、利益も同様に増加しています。2024年7月期第1四半期決算では、売上高1,734百万円、営業利益173百万円、経常利益171百万円、四半期純利益119百万円と、増収増益を達成しています。自己資本比率は51.5%と、財務体質は良好です。
* 売上高: 増加傾向
* 利益: 増加傾向
* ROE（実績）: 11.34%
* 自己資本比率（実績）: 48.8%
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.98%
- 1株配当（会社予想）: 130.00円
- 配当性向: 情報なし
- 自社株買い: 情報なし
高い配当利回りは、投資家にとって魅力的な要素です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近10日間の株価は、小幅な変動を繰り返しています。信用買残は増加傾向にあり、投資家の関心が高まっている可能性があります。
* 株価の変動傾向: 安定
* 株価への影響要因: 業績、配当、市場全体の動向
11. 総評
カドス・コーポレーションは、地域密着型の建設・不動産会社であり、増収増益を続けています。高い配当利回りや割安な株価評価は、投資家にとって魅力的な要素です。ただし、建設業界を取り巻く環境変化（資材価格高騰、人手不足など）や、不動産市場の動向には注意が必要です。今後の業績推移と、経営戦略の進捗に注目していくことが重要です。
企業情報
| 銘柄コード | 211A |
| 企業名 | カドス・コーポレーション |
| URL | https://cados.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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