1. 企業情報
企業名: トルク株式会社 (TORQ Inc.)
概要: トルクは日本の大阪を拠点とする鋲螺およびファスニング製品の輸出入および販売を行う企業です。主要製品には、建設用ボルト、ナット、機械向けファスニング製品、工具、安全防災製品などが含まれます。2020年4月に社名を「Kobayashi Metals Limited」から「TORQ Inc.」に変更しました。
事業内容: 主に鋲螺およびファスニング製品の卸売業を行っています。
設立年月日: 1941年6月18日
代表者名: 檜垣 俊行
従業員数: 236人
住所: 大阪市西区南堀江2-7-4
市場区分: スタンダード（内国株式）
業種区分: 卸売業
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: トルクは日本のファスニング製品市場において、特に建設用ボルト・ナット分野で首位に位置しています。全国に販売網を持ち、業容拡大を図っています。
課題: 建設資材価格の高止まりや労務費上昇など、業界全体の課題に直面しています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 全国の支店倉庫を活用し、物流の改善と在庫管理の効率化を目指しています。また、ウェブ受注システムのデジタル化を推進し、顧客サービスの向上を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
– 支店倉庫の在庫充実
– ウェブ受注システムのデジタル化推進
– 従業員待遇の改善
– 「物流2024年問題」への対応
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: トルクはファスニング製品の卸売業を主体とした収益モデルを持ち、市場ニーズの変化に対応するためにデジタル化戦略を推進しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 技術革新については詳細な情報が提供されていませんが、ウェブ受注システムのデジタル化が進められています。
収益を牽引している製品やサービス: 建設用ボルト、ナット、機械向けファスニング製品が主力製品です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
– EPS（会社予想）: 38.79円
– BPS（実績）: 571.04円
– PER（会社予想）: 6.42倍
現在の株価251円に対して、BPSベースでは割高感があります。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
– 50日移動平均線: 224.50円
– 200日移動平均線: 225.43円
現在の株価は、両移動平均線をわずかに上回っており、中立的な位置にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上高: 22,409百万円 (前年同期比3.0%増)
– 営業利益: 905百万円 (前年同期比17.2%増)
– 経常利益: 1,240百万円 (前年同期比0.1%増)
– 親会社株主に帰属する当期純利益: 895百万円 (前年同期比5.9%増)
– ROE（実績）: 7.00%
– 自己資本比率（実績）: 39.3%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する: 売上高、営業利益、純利益は増加傾向を示しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
– 配当利回り（会社予想）: 2.41%
– 1株配当（会社予想）: 6.00円
自社株買いなどの株主還元策: 自己株式保有が17.17%と高水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）: 直近10日間で株価は248円から257円の間で変動しています。
株価への影響を与える要因など: 市場動向としては建設業界の回復基調が挙げられますが、国際情勢の不確実性もリスク要因として存在します。
11. 総評
トルクは日本のファスニング製品市場において高いシェアを持ち、特に建設用ボルト・ナット分野で首位となっています。経営戦略はデジタル化と在庫管理の効率化に重点を置いており、市場ニーズの変化にも適応力を見せています。財務面では堅調な成長が見られ、株主還元も積極的に行っています。ただし、国際情勢の不確実性や建設資材価格の上昇など、リスク要因も存在します。現在の株価はBPSベースでは割高感を示しており、投資判断には慎重を期す必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 8077 |
| 企業名 | トルク |
| URL | https://www.torq.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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