1. 企業情報
ケイティケイは、トナーカートリッジの再生販売を主力とする企業です。事務用品のネット通販、情報セキュリティソフトなど、ITソリューション事業も展開しています。リサイクル商品の製造販売に加え、DX導入支援など、事業領域を拡大しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ケイティケイは、リサイクル商品と事務用品販売を組み合わせたビジネスモデルを展開しており、競合他社との差別化を図っています。ITソリューション事業の成長が、今後の競争優位性を高める可能性があります。
3. 経営戦略と重点分野
ケイティケイは、中期経営計画「Growth Plan 2027」に基づき、サプライ事業を基盤事業、ITソリューション事業を成長事業と位置付けています。ITソリューション事業の拡大に注力し、複合機を起点としたビジネス展開、EC事業、スキャニングサービスの強化を図っています。
4. 事業モデルの持続可能性
ケイティケイの事業モデルは、リサイクル商品の需要と、ITソリューションによる顧客の業務効率化ニーズに支えられています。環境意識の高まりや、DX推進の流れは、同社の事業にとって追い風となる可能性があります。
5. 技術革新と主力製品
ケイティケイは、トナーカートリッジの再生技術を強みとしています。ITソリューション事業においては、デジタルマーケティング、EC事業、スキャニングサービスなどが収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- 株価: 578.0円 (2025年2月14日)
- PER (会社予想): 9.83倍 (業界平均: 10.1)
- PBR (実績): 0.75倍 (業界平均: 0.7)
- EPS (会社予想): 58.78円
- BPS (実績): 772.09円
PER、PBRともに業界平均と同水準であり、割安感は限定的です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、536円から696円の範囲で変動しており、200日移動平均線は601.70円です。50日移動平均線は558.56円です。足元では、570円台で推移しており、年初来高値（696円）からは下落、年初来安値（536円）からは上昇しています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去5年間で安定的に推移しており、2024年8月期には181億円を計上。
- 営業利益: 2024年8月期は3.8億円。
- 経常利益: 2024年8月期は5.3億円。
- ROE (実績): 8.53%
- ROA (過去12か月): 2.76%
- 自己資本比率 (実績): 47.5%
売上高は安定していますが、利益率はそれほど高くありません。自己資本比率は高く、財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 2.94%
- 1株配当 (会社予想): 17.00円
- 配当性向: 25.20%
- 自社株買い: 実施なし
配当利回りは、まずまずの水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、やや上昇傾向にあります。信用倍率は68.75倍と高く、需給はやや過熱気味です。
11. 総評
ケイティケイは、リサイクル商品とITソリューションを組み合わせたユニークなビジネスモデルを展開しています。財務体質は良好で、配当も実施しています。ITソリューション事業の成長が、今後の業績を左右するでしょう。株価は、PER、PBRともに業界平均と同水準であり、割安感は限定的です。テクニカル面では、50日移動平均線を上回って推移しています。
企業情報
| 銘柄コード | 3035 |
| 企業名 | ケイティケイ |
| URL | http://www.ktk.gr.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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