1. 企業情報
企業名: ケイティケイ株式会社 (証券コード: 3035)
概要:
ケイティケイは、リサイクル製品や事務用品を製造・販売する企業です。主に再生トナーカートリッジ、事務用品、ITソリューションを提供しています。製品は主にインターネットとメールオーダーカタログを通じて販売されています。
事業内容:
- 連結事業: サプライ事業(79%)、ITソリューション事業(21%)
設立年月日: 1971年6月29日
本社所在地: 〒461-0001 名古屋市東区泉2-3-3
代表者: 青山 英生
従業員数: 302人
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: 再生トナーカートリッジの再生販売が主力であり、業界内で高いシェアを誇ります。ITソリューション事業も成長しており、DX導入支援サービスが強みです。
- 課題: リサイクル製品の市場は競争が激しく、価格競争が激化している可能性があります。また、ITソリューション事業の成長には市場のデジタル化の進展が求められます。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 中期経営計画: 「Growth Plan 2027」に沿って、サプライ事業を基盤事業、ITソリューション事業を成長事業と位置付け、重点施策を推進中。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- サプライ事業: 自社製品の拡販とECサイトへのシステム投資。
- ITソリューション事業: PCのクロスセル、イコリスのデジタルマーケティング、スキャニングサービスの拡大。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:
- 再生トナーカートリッジは環境問題への対応として持続可能なビジネスモデルです。
- ITソリューション事業はデジタル化の需要に応え、持続可能な成長が見込まれます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- ITソリューション事業では、デジタルマーケティングとスキャニングサービスの技術革新が進んでいます。
収益を牽引している製品やサービス:
- 再生トナーカートリッジとITソリューションサービスが主力です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:
- EPS(会社予想): 58.78円
- BPS(実績): 772.09円
- PER(会社予想): 9.83倍
- PBR(実績): 0.75倍
現在の株価(578円)と比較すると、PERは業界平均(10.1倍)より低いため、割安評価と見なせる可能性があります。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均: 558.56円
- 200日移動平均: 601.70円
現在の株価(578円)は200日移動平均を上回っており、中長期的には上昇トレンドにあり、高値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高(過去12か月): 181.10億円
- 利益率(過去12か月): 1.91%
- ROE(過去12か月): 8.53%
- ROA(過去12か月): 2.76%
- 総資産(2025年8月期第1四半期): 9,308百万円
- 純資産(2025年8月期第1四半期): 4,203百万円
財務状況は健全で、ROEとROAは高い水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り(会社予想): 2.94%
- 年間配当予想: 17円
自社株買いなどの株主還元策:
- 情報なし
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向(上昇・下降の勢い):
- 直近10日間の株価は安定しており、573円から578円の間で推移しています。
株価への影響を与える要因など:
- ITソリューション事業の成長と再生トナーカートリッジの需要が主要な要因。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
ケイティケイは再生トナーカートリッジとITソリューション事業で高い競争力を持ち、持続可能なビジネスモデルを維持しています。財務状況は健全で、ROEとROAは高い水準を維持しています。株価は200日移動平均を上回っており、高値圏に位置しています。中長期的な成長が見込まれる一方で、市場のデジタル化の進展が事業の成長を支える重要な要因となります。株価評価は割安であり、投資機会として注目できる可能性があります。
企業情報
銘柄コード | 3035 |
企業名 | ケイティケイ |
URL | http://www.ktk.gr.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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