1. 企業情報
- 事業内容: 西日本地盤の総合建設コンサルタントが主力。測量・地質調査、公共事業のコンサルティングが中心。スポーツ施設や水族館の運営も手掛けている。2014年に持株会社化。
- 特徴: 公共事業への依存度が高く、安定した収益基盤を持つ。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界: 建設コンサルタント業界に属し、特に西日本地域に強みを持つ。
- 競争優位性: 地域密着型の事業展開と、公共事業における実績が強みと考えられる。
- 課題: 公共事業への依存度が高いため、政府の政策や予算に業績が左右される可能性がある。また、燃料費等の資源価格の高騰も影響を受ける。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 第一次中期経営計画2024-2026を策定し、事業基盤の再構築を進めている。
- 重点分野: 総合建設コンサルタント事業を基盤としつつ、スポーツ施設運営、水族館運営事業の成長も目指している。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 公共事業からの安定的な収入に加え、スポーツ施設や水族館運営による収益の多様化を図っている。
- 市場ニーズへの適応力: 防災・減災対策や老朽化した社会インフラの維持・管理といった社会的なニーズに対応することで、事業の持続可能性を高めている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発: 記載なし。
- 主力製品/サービス: 総合建設コンサルタントサービス（測量、地質調査、設計など）、スポーツ施設運営、水族館運営。
6. 株価の評価
- PER: 13.26倍（会社予想）
- PBR: 0.56倍（実績）
- EPS: 47.51円（会社予想）
- BPS: 1,118.05円（実績）
- 比較: 業界平均PER（15.0）と比較して割安感がある。PBRも1倍を下回っており、割安と判断できる。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は612円～652円の範囲で推移しており、630円で取引されている。
- 移動平均線: 50日移動平均線（610.72円）と200日移動平均線（600.16円）を上回っており、上昇トレンドを示唆している。
- 判断: 52週高値（702円）からは下落しているものの、直近では底堅い動きを見せている。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去1年間は157億円。
- 利益: 営業利益は9.4億円、当期純利益は7.68億円。
- キャッシュフロー: 不明。
- ROE: 5.09%（過去12か月）
- ROA: 3.35%（過去12か月）
- 傾向: 売上高は安定的に推移しており、利益も確保している。ROE、ROAは、特筆すべき水準ではない。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.49%（会社予想）
- 1株配当: 22.00円（会社予想）
- 配当性向: 42.11%
- 株主還元策: 配当を実施。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価モメンタム: 直近の株価は上昇傾向にある。
- 影響要因: 業績、公共事業の動向、燃料費等の資源価格の変動などが影響を与える可能性がある。
- 信用取引: 信用買残が多く、今後の株価変動に注意が必要。
11. 総評
ウエスコホールディングスは、西日本地域を基盤とする建設コンサルタント会社であり、公共事業への依存度が高い。財務状況は安定しており、配当も実施している。株価は割安感があり、テクニカル的にも上昇トレンドを示唆している。ただし、公共事業の動向や燃料費等の資源価格の変動といった外部環境に業績が左右されるリスクがある。投資を検討する際には、これらのリスク要因を十分に考慮する必要がある。
企業情報
| 銘柄コード | 6091 |
| 企業名 | ウエスコホールディングス |
| URL | http://www.wescohd.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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