1. 企業情報
企業名: 荏原実業株式会社 (Ebara Jitsugyo Co.,Ltd.)
概要:
荏原実業は環境関連製品を製造・販売する日本の企業です。製造、エンジニアリング、商社の3つの事業分野にわたり、環境関連製品、上下水処理施設、風水力冷熱機器などの製品を提供しています。1946年に設立され、東京を拠点としています。
事業内容:
- 連結事業: 環境関連製品21%、水処理関連49%、風水力冷熱機器等関連30% (2023.12)
市場区分: プライム（内国株式）
17業種区分: 機械
33業種区分: 機械
住所: 〒104-8174 東京都中央区銀座7-14-1
代表者名: 石井 孝 (代表取締役社長執行役員兼COO)
設立年月日: 1946年11月26日
従業員数: 541人
平均年齢: 42.6歳
平均年収: 7,620千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題について:
荏原実業は環境関連製品市場において高い技術力と豊富な経験を持ち、特に上下水処理施設の設計・施工において競争優位性を持っています。しかし、技術革新の速い変化により、常に新技術の開発と製品の更新が必要です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
荏原実業は「環境関連事業の育成」を掲げ、特に水処理施設の設計・施工事業において市場のリーダーシップを維持し、新技術の開発を推進しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 水処理関連事業の拡大
- 新技術の開発と製品の革新
- エンジニアリング事業における市場シェアの強化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力など:
荏原実業の事業モデルは、環境関連製品の製造販売とエンジニアリングサービスに依存しています。市場ニーズの変化に迅速に対応するため、新技術の開発に投資を続けています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
荏原実業は技術革新に力を入れており、特に水処理技術と環境関連製品の開発において独自性を持っています。
収益を牽引している製品やサービス:
主力製品は上下水処理施設の設計・施工サービスと環境関連製品です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較など:
- EPS（会社予想）: 276.80
- BPS（実績）: 1,967.87
- PER（会社予想）: 15.12倍
現在の株価4,185円に対して、PERは15.12倍と、業界平均PER16.6よりは低い水準です。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
直近10日間の株価は4,160円から4,330円の間で変動しており、50日移動平均3,925.60円、200日移動平均3,941.65円を上回る水準で推移しています。高値圏にあり、上昇傾向にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 37,503百万円 (2024年12月期、前年同期比3.4%増)
- 営業利益: 4,251百万円 (前年同期比5.6%増)
- 経常利益: 4,443百万円 (前年同期比6.7%増)
- 当期純利益: 3,157百万円 (前年同期比0.5%増)
- ROE（実績）: 14.19%
- 自己資本比率（実績）: 54.6%
過去数年分の比較では、売上高、利益が増加傾向にあり、ROEも健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 2.87%
- 1株配当（会社予想）: 120.00円
- 配当性向: 35.95%
安定した配当を行っており、配当性向も適切な水準を維持しています。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株の保有割合は7.37%と高く、株主還元に積極的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は上昇傾向にあり、特に2月13日以降上昇が顕著です。
株価への影響を与える要因など:
業績の好調さと新技術の開発による市場の期待が高まっています。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
荏原実業は環境関連製品市場において高い競争力と技術力を持ち、特に水処理関連事業で市場シェアを拡大しています。経営戦略は新技術の開発と市場拡大に焦点を当てており、財務状況も健全です。株価は高値圏にあり、上昇傾向にあります。安定した配当と株主還元により投資家からの関心も高まっています。全体的に見通しは良好ですが、市場の変動性や技術革新のスピードに注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 6328 |
| 企業名 | 荏原実業 |
| URL | http://www.ejk.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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