1. 企業情報
日本碍子（NGKインシュレーターズ）は、1919年設立の総合セラミックメーカーで、世界最大の碍子メーカーです。セラミック技術を活かし、以下の3つの主要事業を展開しています：
– エンバイロメント事業（63%）：排気ガス浄化用セラミックス、NAS電池など
– デジタルソサエティ事業（24%）：半導体製造装置用部品、電子部品
– エネルギー&インダストリー事業（14%）：電力用がいし、産業用セラミックス
2. 業界のポジションと市場シェア
- 碍子分野で世界最大手
- セラミック技術における高い技術競争力
- 排気ガス用ハニカムセラミックスで高いシェア
- 多角化戦略による安定した事業基盤
3. 経営戦略と重点分野
- セラミック技術を核とした事業展開
- 環境・デジタル・エネルギー分野への注力
- 技術イノベーションによる新規事業創出
- グローバル市場での事業拡大
4. 事業モデルの持続可能性
- 多様な事業ポートフォリオによるリスク分散
- 環境・脱炭素関連技術への積極投資
- 高付加価値製品の開発による収益性確保
5. 技術革新と主力製品
主要製品：
– 排気ガス浄化用ハニカムセラミックス
– NAS電池
– 半導体製造装置用セラミック部品
– 圧電マイクロアクチュエーター
6. 株価の評価
- 現在株価：1,903円
- PER（会社予想）：10.63倍（業界平均18.3倍）
- PBR（実績）：0.78倍（業界平均1.4倍）
- EPS：178.99円
- BPS：2,448.32円
7. テクニカル分析
- 52週高値：2,188円
- 52週安値：1,602円
- 現在の株価は中間帯に位置
- 50日移動平均線：1,954.94円
- 200日移動平均線：1,972.92円
主要財務指標
- 売上高：578,913百万円
- 営業利益：66,398百万円
- ROE：6.10%
- 自己資本比率：61.7%
- 営業利益率：14.46%
収益性の推移
- 過去5年間、安定的な収益を維持
- 2024年3月期は増収減益
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り：3.15%
- 1株配当：60円
- 配当性向：34.19%
- 自己株式取得も実施
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近10日間の株価は横ばい傾向
- 機関投資家保有比率：62.72%
- 外国人投資家の関心が高い
11. 総評
日本碍子は、セラミック技術を核とした多角的な事業展開と、環境・デジタル分野への注力により、長期的な成長可能性を秘めています。現在の株価は割安感があり、安定した財務基盤と技術力が評価ポイントです。
企業情報
| 銘柄コード | 5333 |
| 企業名 | 日本碍子 |
| URL | http://www.ngk.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
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