1. 企業情報
アップルインターナショナル株式会社は、1996年に設立され、日本国内および国際的に自動車の輸出を行う企業です。主に中古車の買取り専門店「アップル」を展開し、東南アジア市場向けに中古車の輸出を拡大しています。現在、連結事業として中古車輸出が71%、中古車買取・販売が29%を占めています。
2. 業界のポジションと市場シェア
アップルインターナショナルは、中古車輸出市場において一定のシェアを持ち、特に東南アジア向けの輸出に強みを持っています。競争優位性としては、国内でのブランド力とフランチャイズ展開が挙げられますが、国内の中古車供給不足や競争の激化が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、海外市場へのさらなる進出と国内フランチャイズの拡大を目指しています。中期経営計画では、中古車輸出の販路拡大や新規事業の開発を重点施策として掲げています。また、リユース流通事業への進出も計画しています。
4. 事業モデルの持続可能性
アップルインターナショナルの収益モデルは、中古車の輸出と販売に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、海外市場への依存度を高めることでリスク分散を図っていますが、国際情勢や経済動向に左右されるリスクがあります。
5. 技術革新と主力製品
技術革新に関しては、特に中古車の選定や輸出プロセスの効率化に注力しています。主力製品は中古車であり、特にアジア市場向けの需要が高まっています。
6. 株価の評価
現在の株価は420.0円で、PERは4.38倍、PBRは0.58倍です。業界平均PERは10.1倍、PBRは0.7倍であり、株価は相対的に割安と評価されます。
7. テクニカル分析
直近の株価推移では、420.0円で取引されており、過去の最高値623.0円からは大きく下落しています。現在の株価は安値圏に位置していると考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 43,795百万円（前年比+41.7%）
- 営業利益: 1,374百万円（前年比+25.2%）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,198百万円（前年比+18.9%）
- ROE: 12.66%
- 自己資本比率: 48.5%
過去数年の傾向として、売上高と利益は着実に成長していますが、キャッシュフローはマイナスとなっています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは3.57%で、1株当たり配当は15.00円（うち特別配当5.00円）です。配当性向は14.39%であり、安定した配当政策を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価は直近で420.0円で推移しており、過去10日間の株価変動は比較的小幅です。市場の関心は一定程度ありますが、過去の高値からの下落が影響している可能性があります。
11. 総評
アップルインターナショナルは、中古車輸出市場において競争力を持つ企業ですが、国内外の市場環境の変化に敏感です。経営戦略としては海外市場の拡大が鍵となりますが、リスク要因も多いため、慎重な見極めが求められます。株価は割安感があり、配当利回りも魅力的ですが、業績の持続的成長が重要です。
企業情報
| 銘柄コード | 2788 |
| 企業名 | アップルインターナショナル |
| URL | http://www.apple-international.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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