1. 企業情報
- 事業内容: 機械工具専門商社として、切削工具、計測機器、産業機器、工作機械などを販売しています。自動車向け切削工具が主力であり、計測機器、産業機器を第2の柱に育成中です。岡谷鋼機の子会社です。
- 特徴: 自動車関連の需要に左右されやすい事業構造です。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 機械工具卸売業界に属し、岡谷鋼機の子会社として一定の地位を確立しています。
- 競争優位性: 切削工具に強みを持っています。
- 課題: 自動車業界の動向に業績が左右されやすい点、原材料価格高騰の影響を受けやすい点。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 中期経営計画の4年目として、重点施策を実行中です。
- 重点分野: 営業力強化、テクニカルセンター開設、海外拠点の事業拡大。
- 中期経営計画: 詳細な内容は不明ですが、上記重点施策から、顧客へのサポート体制強化、技術力の向上、海外展開による収益機会の拡大を目指していると考えられます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 卸売業であり、メーカーから商品を仕入れて販売するモデルです。
- 市場ニーズへの適応力: 切削工具は製造業において不可欠なものであり、一定の需要が見込めます。計測機器や産業機器の拡充により、事業の多角化を図っています。
- 課題: 自動車業界の動向に左右されやすい点、価格競争の激化。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: テクニカルセンターを開設し、技術力の向上を図っています。
- 主力製品: 切削工具が収益の柱です。計測機器、産業機器も注力分野です。
6. 株価の評価
- 株価: 127.0円（2025年2月14日終値）
- PER: 19.87倍（会社予想）
- PBR: 0.55倍（実績）
- EPS: 6.39円（会社予想）
- BPS: 232.77円（実績）
- 評価:
- PERは業界平均（10.1）と比較して割高です。
- PBRは業界平均（0.7）を下回っており、割安感があります。
- EPS、BPSから、現在の株価は割安と判断できます。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 年初来高値: 170円
- 年初来安値: 112円
- 直近10日間の株価は122円～129円の間で推移しており、120円台での推移となっています。
- 50日移動平均線: 124.30円
- 200日移動平均線: 136.99円
- 判断: 株価は年初来安値から上昇し、50日移動平均線を上回っていますが、200日移動平均線を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2024年2月期は440.6億円、2025年2月期は433.1億円と減少傾向です。
- 営業利益: 2024年2月期は5.0億円、2025年2月期は3.2億円と減少傾向です。
- 経常利益: 2024年2月期は5.4億円、2025年2月期は3.4億円と減少傾向です。
- 当期純利益: 2024年2月期は3.5億円、2025年2月期は2.1億円と減少傾向です。
- ROE: 2.71%（実績）
- ROA: 1.03%（過去12か月）
- 自己資本比率: 72.1%（実績）
- 評価:
- 売上高、利益ともに減少傾向にあり、業績は低調です。
- 自己資本比率は高く、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.36%（会社予想）
- 1株配当: 3.00円（会社予想）
- 配当性向: 105.26%
- その他: 2025年2月27日が配当落調整日です。
- 評価: 配当利回りは平均的ですが、配当性向は高めです。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近の株価は小幅な変動を繰り返しています。
- 株価への影響:
- 業績の動向（特に自動車業界の需要）
- 原材料価格の変動
- 新製品・サービスの投入
- テクニカルセンター開設など、今後の成長期待
11. 総評
ＮａＩＴＯは、機械工具専門商社として、切削工具を主力に事業を展開しています。自動車関連の需要に左右されやすい事業構造であり、業績は低調に推移しています。財務体質は安定しており、配当も実施しています。株価は割安感がありますが、業績の回復が今後の課題です。投資にあたっては、自動車業界の動向や、同社の事業戦略の進捗状況を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 7624 |
| 企業名 | NaITO |
| URL | https://www.naito.net/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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