1. 企業情報
株式会社cottaは、製菓・製パン材料や包装資材を小口・短納期で販売するECサイトを運営しています。主な顧客は和洋菓子店、ベーカリー、個人です。法人向けにも事業を拡大しており、カフェなどへの展開も行っています。2020年3月に社名を変更しました。
2. 業界のポジションと市場シェア
cottaは、製菓・製パン材料と包装資材のオンライン販売というニッチな市場で事業を展開しています。詳細な市場シェアの情報は公開されていませんが、個人顧客から法人顧客まで幅広い層をカバーしていることから、一定の競争優位性を持っていると考えられます。
課題: 競合他社との価格競争、商品の差別化、新規顧客の獲得などが課題として挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
cottaは、菓子・パン資材及び雑貨等の販売事業、人材ソリューション事業、美容関連用品等の販売事業を展開しています。
中期経営計画:
- 法人向け業務用仕入サイト「コッタビジネス」のリニューアル
- TERAZのSES事業展開
- ワークス・グループとの連携
4. 事業モデルの持続可能性
cottaの事業モデルは、製菓・製パン材料と包装資材のオンライン販売であり、多様な顧客ニーズに対応できる商品ラインナップと、小ロット・短納期という強みを持っています。
持続可能性:
- 収益モデル: ECサイトを通じた販売であり、安定した収益基盤を築いています。
- 市場ニーズへの適応力: 製菓・製パン業界のトレンド変化や、顧客ニーズの変化に柔軟に対応できるかが重要です。
5. 技術革新と主力製品
cottaは、ECサイトの運営を通じて、顧客の利便性を高めるための技術革新を追求していると考えられます。
主力製品:
- 製菓材料（バター、小麦粉など）
- 包装資材（ケーキ箱、手提げ袋など）
6. 株価の評価
- 株価: 482.0円（2025年2月17日終値）
- PER（会社予想）: (連)11.24倍
- EPS（会社予想）: (連)42.69円
- PBR（実績）: (連)1.21倍
- BPS（実績）: (連)395.98円
現在の株価は、会社予想EPSから計算すると割安感があります。PBRも1倍台であり、割安と判断できます。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 580円
- 年初来安値: 325円
- 直近10日間の株価推移: 株価は下落傾向にあり、直近では480円前後で推移しています。
- 50日移動平均: 450.26円
- 200日移動平均: 410.21円
株価は年初来高値から下落しており、直近では50日移動平均線を上回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12ヶ月で89.5億円。
- 営業利益: 過去12ヶ月で4.78億円。
- 当期純利益: 過去12ヶ月で3.41億円。
- ROE（実績）: (連)8.46%
- 自己資本比率（実績）: (連)65.1%
売上高は安定的に推移していますが、利益率はやや変動しています。自己資本比率は高く、財務体質は良好です。
過去の傾向:
- 2024年9月期第1四半期決算では、売上高は増加したものの、利益面では減益となっています。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.67%
- 1株配当（会社予想）: 8.00円
- 配当性向: 25.03%
- 株主優待: なし
- 自社株買い: 実施の有無は不明
配当利回りは平均的な水準です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動: 直近では下落傾向にあります。
- 出来高: 48,700株
- 信用倍率: 31.22倍
- 株価への影響要因: 業績、市場全体の動向、競合他社の動向などが考えられます。
信用倍率は高く、需給は良好です。
11. 総評
cottaは、製菓・製パン材料と包装資材のECサイト運営というニッチな市場で安定した事業基盤を築いています。財務状況は良好で、株価は割安感があります。しかし、直近の業績は減益傾向にあり、今後の成長戦略が重要です。株価は下落傾向にあるため、今後の動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3359 |
| 企業名 | cotta |
| URL | https://www.cotta.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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