1. 企業情報

  • 事業内容: テクノスジャパンは、企業向けにERP(統合基幹業務システム)やCRM(顧客関係管理)などのシステム導入を支援する企業です。企業間のデータ連携を効率化するプラットフォーム「CBP(企業間協調プラットフォーム)」を第3の柱として育成しています。事業は、ビジネスコンサルティング、プラットフォームサービス、要件定義、設計、開発、保守など多岐にわたります。
  • 特徴: 独立系のシステムインテグレーターとして、特定のメーカーに依存せず、顧客ニーズに合わせた最適なソリューションを提供しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界: 情報通信・サービスその他、情報・通信業に分類されます。
  • ポジション: ERP/CRM導入支援というニッチな分野で、特定のメーカーに偏らない独立系という点が強みです。
  • 競争優位性: 独自の企業間協調プラットフォームCBPを強みとしており、顧客の多様なニーズに対応できる点が競争優位性につながっています。
  • 課題: 競争激化、技術革新への対応、人材確保などが課題として挙げられます。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営ビジョン: DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、顧客企業の課題解決を支援することを目指しています。
  • 中期経営計画: 詳細は不明ですが、企業間協調プラットフォームCBPの強化、ERP/CRM導入支援の拡大、海外展開などが重点分野と考えられます。
  • 重点施策: DX関連のソリューション提供、パートナーシップの強化、技術力の向上などが考えられます。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル: 準委任契約、請負契約、販売契約による収益が中心です。
  • 市場ニーズ: DX推進の流れを受け、ERP/CRM導入支援やデータ連携プラットフォームへのニーズは高まっています。
  • 適応力: 市場ニーズの変化に対応するため、技術革新への投資や、新たなソリューションの開発が重要となります。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発: CBP(企業間協調プラットフォーム)の開発・強化に注力しています。
  • 主力製品/サービス: ERP/CRM導入支援サービス、CBP(企業間協調プラットフォーム)が収益を牽引しています。

6. 株価の評価

  • 株価: 1,150円(2025年2月18日終値)
  • PER: 19.44倍(会社予想)
  • PBR: 2.98倍(実績)
  • EPS: 59.17円(会社予想)
  • BPS: 385.52円(実績)
  • 業界平均PER: 17.6
  • 業界平均PBR: 1.6
  • 評価: PERは業界平均よりやや高く、PBRは業界平均より高い水準です。EPS、BPSから見て、割高感はありません。

7. テクニカル分析

  • 株価推移:
    • 年初来高値: 1,152円
    • 年初来安値: 565円
    • 直近10日間の株価は1,149円~1,152円で推移しており、高値圏での推移となっています。
    • 50日移動平均線: 848.38円
    • 200日移動平均線: 734.03円
  • 判断: 高値圏での推移であり、短期的な調整の可能性も考慮する必要があります。

8. 財務諸表分析

  • 売上高: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年3月期には110億円を超え、2025年3月期は126億円まで増加しています。
  • 利益: 売上高の増加に伴い、営業利益、経常利益、当期純利益も増加傾向にあります。
  • キャッシュフロー: 詳細なデータはありませんが、営業活動によるキャッシュフローはプラスであることが予想されます。
  • ROE: 20.08%と高い水準を維持しています。
  • ROA: 11.11%と高い水準を維持しています。
  • 自己資本比率: 72.5%と財務体質は良好です。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当利回り: 0.00%(会社予想)
  • 1株配当: 0.00円(会社予想)
  • 配当性向: 0%
  • 株主還元策: 配当は実施されていません。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 株価モメンタム: 直近の株価は高値圏で推移しており、上昇基調が続いています。
  • 株価への影響:
    • DX関連のニュース、業績発表、市場全体の動向などが影響を与える可能性があります。
    • 公開買付に関する決議があり、今後の株価に影響を与える可能性があります。

11. 総評

テクノスジャパンは、ERP/CRM導入支援を主力とし、独自の企業間協調プラットフォームCBPを強みとする企業です。業績は堅調に推移しており、ROE、ROAも高い水準を維持しています。財務体質も良好です。株価は高値圏で推移しており、テクニカル面では注意が必要です。配当は実施されていません。DX関連の成長期待は高いものの、競争激化や技術革新への対応が今後の課題となります。投資判断にあたっては、これらの点を総合的に考慮する必要があります。


企業情報

銘柄コード 3666
企業名 テクノスジャパン
URL http://www.tecnos.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

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