1. 企業情報
南海プライウッド株式会社は、1942年に設立された日本の住宅内装材総合メーカーです。主に木材関連事業を中心に、収納材、床材、天井材、階段、スライドドアなどの製品を製造・販売しています。特に和室天井材においては国内首位のシェアを誇ります。また、インドネシアとフランスに子会社を持ち、海外から原木を調達しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
南海プライウッドは、住宅内装材市場において強固なポジションを築いています。特に収納材や和室天井材での競争優位性があり、業界内でのシェアも高いですが、住宅市場全体の低迷が課題となっています。新設住宅着工戸数の減少が影響しており、リフォーム市場の拡大が今後の成長の鍵となります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣は、収納製品のラインナップ強化やリフォーム市場への注力を掲げています。中期経営計画では、国内事業基盤の強化を目指し、木材関連事業の売上向上を図っています。また、営業強化を通じて新規顧客の開拓を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
南海プライウッドの収益モデルは、住宅市場の動向に大きく依存していますが、収納材やリフォーム市場への適応力が高いと評価されています。市場ニーズの変化に対して柔軟に対応できる体制を整えており、今後の持続可能性が期待されます。
5. 技術革新と主力製品
同社は、木材関連事業において技術革新を進めており、特に収納材の開発に力を入れています。主力製品としては、和室天井材や収納材があり、これらは収益を牽引しています。
6. 株価の評価
現在の株価は5,560円で、PERは13.45倍、PBRは0.22倍です。業界平均PER（10.0倍）およびPBR（0.5倍）と比較すると、株価は割安感があります。EPSは413.27円、BPSは25,201.29円です。
7. テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、5,560円で取引されており、年初来高値7,270円からは大きく下落しています。現在の株価は安値圏に位置していると考えられます。
8. 財務諸表分析
過去12か月の売上高は237.7億円で、前年同期比で増加していますが、営業利益は84.8億円と減少しています。ROEは4.08%、自己資本比率は74.4%と高い水準を維持しており、財務の健全性は良好です。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りは2.70%で、年間配当は150円を予想しています。配当性向は274.27%と高く、今後の配当政策に注目が必要です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は5560円で、過去10日間の株価は横ばいの動きを見せています。市場全体の動向や住宅関連業界の影響を受けやすい状況です。
11. 総評
南海プライウッドは、住宅内装材市場において強固な地位を持ちつつも、住宅市場の低迷が影響しています。経営陣の戦略により、リフォーム市場への注力や収納製品の強化が期待されます。株価は割安感があり、財務基盤も健全ですが、業界全体の動向には注意が必要です。今後の業績回復に期待が寄せられます。
企業情報
| 銘柄コード | 7887 |
| 企業名 | 南海プライウッド |
| URL | http://www.nankaiplywood.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
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