1. 企業情報
- 企業名: 森組 (Mori-Gumi Co., Ltd.)
- 設立年月日: 1934年2月3日
- 所在地: 大阪市中央区道修町4-5-17
- 事業内容:
森組は、日本国内で土木工事や建設工事を行う企業です。具体的には、道路、トンネル、鉄道、洪水対策、水利用、災害復旧、住宅用地の開発などの土木工事を手掛けています。また、住宅、公共施設、交通施設、福祉施設、プラントなどの建設も行っています。さらに、建設工事の調査、設計、監理、砕石資材や地下資源の採掘・販売、環境対策設備の製造・販売など、多岐にわたる事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性:
森組は旭化成ホームズを筆頭株主としており、長谷工コーポレーションとの連携を強化しています。これにより、安定した資金調達と技術力の向上が期待されます。
– 課題:
建設業界全体が労働需給の逼迫や資材価格の高騰といった厳しい状況に直面しており、競争が激化しています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン:
森組は、持続可能な社会の実現に向けたインフラ整備や地域貢献を重視しています。
– 中期経営計画:
建設事業を中心に、効率的な運営を図りつつ、新たな市場ニーズに対応するための技術革新を進めています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
建設事業を主軸に、安定した受注を確保していますが、公共事業や民間事業の動向に依存しています。
– 市場ニーズの変化への適応力:
環境への配慮や地域貢献を重視した事業展開が求められており、これに対応するための施策が必要です。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向:
環境対策設備の製造・販売や、効率的な建設手法の導入が進められています。
– 収益を牽引している製品やサービス:
土木工事や住宅建設が主力であり、特に公共事業からの受注が重要です。
6. 株価の評価
- PER（会社予想）: 14.93倍
- PBR（実績）: 0.72倍
- EPS（会社予想）: 21.37円
- BPS（実績）: 441.58円
- 株価319.0円に対して、業界平均PER（11.3）やPBR（0.7）と比較すると、やや割高感があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
現在の株価は319.0円で、年初来高値367円、年初来安値286円の間に位置しています。直近の株価は安定していますが、過去の高値に対しては下落傾向にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 27,581百万円 (過去12か月)
- 営業利益: 1,084百万円
- 純利益: 685百万円
- ROE（実績）: 4.82%
- 自己資本比率: 52.4%
- 過去数年での売上高は変動があり、特に最近の営業利益は減少傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.39%
- 1株配当（会社予想）: 14.00円
- 配当性向: 83.23%
- 株主還元に関しては安定した配当を実施しており、配当利回りは魅力的です。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向:
直近の株価は319.0円で、安定した動きを見せていますが、上昇の勢いは弱まっています。
– 株価への影響を与える要因:
建設業界の動向や資材価格の変動、経済全体の影響が大きいです。
11. 総評
森組は、土木工事や建設業務を中心に多角的な事業展開を行っている企業ですが、業界全体の厳しい状況や競争の激化が影響しています。安定した配当利回りや自己資本比率の高さは魅力ですが、営業利益の減少傾向や市場環境の変化に対する適応力が今後の課題となります。投資を検討する際には、これらの要因を十分に考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 1853 |
| 企業名 | 森組 |
| URL | http://www.morigumi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
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