1. 企業情報
企業名: シンニッタン（SNT Corporation）
概要: シンニッタンは、鍛造部品、仮設機材、物流機器を製造・販売する企業です。主要製品には、鍛造部品（チューブ、ナックル、コネクティングロッド、ピニオン、ギア、カムシャフト、スプロケット、アクスルシャフト、トラニオンソケット、ブラケット、ローアローテーションシャフトなど）、仮設機材（建設現場の仮設機材や足場）、物流機器（輸送用スチールパレット）などがあります。かつては東日本タンコとして知られ、1990年に現在の社名に変更しました。本社は川崎市にあり、1948年に設立されました。
事業内容: 鍛造85%、建機10%、物流4%、不動産1%。海外事業は31%。
市場区分: スタンダード（内国株式）
住所: 〒210-0014 川崎市川崎区貝塚1-13-1 SNTビル
代表者名: 平山 泰行
設立年月日: 1948年11月15日
従業員数: 719人
平均年齢: 48.8歳
平均年収: 4,870千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性: シンニッタンは、自動車および建設機械向けの鍛造部品の主要メーカーであり、高い技術力と豊富な製品ラインナップを有しています。
課題: 建設機械産業の市場が下降局面にあり、受注減少による利益の低下が懸念されます。また、海外経済の下振れリスクも存在します。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョン: シンニッタンは、主要事業である鍛造事業を基盤に、建機事業、物流事業、不動産事業を強化し、事業ポートフォリオの多様化を目指しています。
中期経営計画: 中期経営計画では、鍛造事業の拡大、建機事業の安定化、物流事業の効率化、不動産事業の収益化を重点的に推進しています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: 主要収益源は鍛造部品の製造・販売であり、自動車および建設機械産業への供給が中心です。
市場ニーズの変化への適応力: 市場の変動に柔軟に対応し、新たな市場ニーズに迅速に対応できる体制を構築しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向: シンニッタンは、技術革新を通じて製品の品質と生産効率を向上させています。
収益を牽引している製品やサービス: 主力製品は鍛造部品で、自動車および建設機械産業への供給が主要な収益源です。
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 5.72
BPS（実績）: 730.44
PER（会社予想）: 36.71倍
現在の株価との比較: 現在の株価（210円）は、PERに基づく割安評価となっています。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、204円から210円の範囲で推移しており、高値圏にあります。
50日・200日移動平均線: 50日移動平均線は204.90円、200日移動平均線は216.10円。現在の株価は200日MAを上回っており、中長期的には上昇トレンドが続いています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 18.69B円
- 利益率: 0.51%
- ROE（過去12か月）: 0.38%
- ROA（過去12か月）: -0.05%
過去数年分の傾向: 売上高は減少傾向にあり、利益率も低下しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 4.76%
配当性向: 419.85%（高配当性向）
自社株買い: 自社株保有比率は32.28%と高く、自社株買いによる株主還元を実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向: 直近10日間の株価は安定しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因: 主要な影響要因には、建設機械産業の市場動向、海外経済の下振れリスク、資源価格の上昇などがあります。
11. 総評
シンニッタンは、自動車および建設機械向けの鍛造部品の主要メーカーとして、高い技術力と豊富な製品ラインナップを有しています。しかし、建設機械産業の下降局面と海外経済の下振れリスクが懸念されます。中期経営計画では、事業ポートフォリオの多様化を目指していますが、売上高と利益率の低下が続いています。株価はPERに基づく割安評価となっており、テクニカル分析では高値圏にあります。投資家は、株主還元の観点から高配当性向と自社株買いに注目する必要があるでしょう。
企業情報
| 銘柄コード | 6319 |
| 企業名 | シンニッタン |
| URL | http://snt.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
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