1. 企業情報

株式会社AppBankは、メディア事業、権利管理事業、広告プラットフォーム事業を展開しています。かつてはiPhone関連のニュースサイト「AppBank.net」や関連商品の販売も行っていましたが、現在は事業を縮小し、ゲーム攻略メディアやYouTubeチャンネル「マックスむらい」などを中心に、広告収入と人気IPとのコラボによる物販に注力しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

AppBankは、スマートフォン向けゲーム攻略メディアや動画配信というニッチな分野で事業を展開しています。しかし、市場シェアに関する具体的なデータは公開されていません。競争環境としては、同様のゲーム攻略メディアや動画配信プラットフォーム、ゲーム関連の広告代理店などが挙げられます。

競争優位性:

  • 特定のゲームタイトルに特化した情報発信や、人気YouTuberを活用した動画配信による集客力。

課題:

  • 事業規模が小さく、収益基盤が脆弱であること。
  • 市場の変化(ゲームトレンドの変化、広告需要の変動など)に柔軟に対応する必要があること。

3. 経営戦略と重点分野

AppBankの経営戦略は、メディア事業を基盤としつつ、人気IPとのコラボによる物販など、新たな収益源の開拓に重点を置いていると考えられます。

中期経営計画:

  • 具体的な中期経営計画は開示されていません。

重点分野:

  • ゲーム攻略メディアの強化
  • YouTubeチャンネルの運営
  • 人気IPとのコラボレーションによる物販

4. 事業モデルの持続可能性

AppBankの収益モデルは、広告収入、物販収入が中心です。

収益モデル:

  • 広告収入:Webサイトや動画配信における広告掲載
  • 物販収入:人気IPとのコラボグッズ販売

市場ニーズの変化への適応力:

  • ゲームトレンドの変化や、広告需要の変動に左右されやすい収益構造であり、柔軟な対応が求められます。

5. 技術革新と主力製品

AppBankは、特定の技術に依存する事業モデルではありません。

主力製品/サービス:

  • ゲーム攻略メディア「AppBank.net」
  • YouTubeチャンネル「マックスむらい」
  • 人気IPとのコラボグッズ

6. 株価の評価

現在の株価100円は、BPS(1株あたり純資産)4.53円に対して、PBR(株価純資産倍率)22.08倍です。これは、同業他社の平均PBR(2.5倍)と比較して非常に高い水準です。

計算:

  • PBR = 株価 / BPS = 100円 / 4.53円 = 22.08倍

注意点:

  • PER(株価収益率)は、会社予想EPSがマイナスのため算出できません。
  • PBRは、企業の純資産に対する株価の割安度を示す指標ですが、AppBankのように赤字が続いている企業の場合、適切な評価指標とは言えない可能性があります。

7. テクニカル分析

直近10日間の株価は、53円を年初来安値として、90円台~100円台で推移しています。200日移動平均線は100.08円であり、株価は200日移動平均線を下回っています。

株価の状況:

  • 直近では、やや上昇傾向にあるものの、高値圏にあるとは言えません。
  • 出来高は、日によって変動が大きく、投資家の関心の度合いを示唆しています。

8. 財務諸表分析

過去数年間の業績は、売上高は減少傾向にあり、営業損失、最終損失が継続しています。自己資本比率は22.1%と、財務基盤は脆弱です。

主な財務指標:

  • 売上高:2023年12月期は388百万円(前年比減少)
  • 営業損失:2023年12月期は277百万円の赤字
  • 当期純損失:2023年12月期は288百万円の赤字
  • ROE:マイナス362.12%
  • ROA:マイナス83.41%

注意点:

  • 大幅な赤字が続いており、経営状況は非常に厳しいと言えます。
  • キャッシュフローの状況も注視する必要があります。

9. 株主還元と配当方針

AppBankは、無配当です。

配当利回り:

  • 0.00%(会社予想)

株主還元策:

  • 現時点では、配当や自社株買いなどの株主還元策は実施されていません。

10. 株価モメンタムと投資家関心

直近の株価は、変動が激しく、上昇と下降を繰り返しています。信用買い残が増加傾向にある一方、信用売残はゼロであり、個人投資家の関心は高いと考えられます。

株価への影響要因:

  • 業績動向
  • 新規事業の進捗
  • 市場全体の動向

11. 総評

AppBankは、スマートフォン向けゲームメディアや動画配信を軸に事業を展開していますが、業績は低迷しており、財務状況も厳しい状況です。株価は低位で推移しており、テクニカル面では底打ちの兆候も見られますが、業績の改善が急務です。投資にあたっては、今後の事業展開や収益改善の見通しを慎重に見極める必要があります。


企業情報

銘柄コード 6177
企業名 AppBank
URL http://www.appbank.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

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By ジニー

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