1. 企業情報
- 企業名: 株式会社山王
- 設立年月日: 1969年4月
- 所在地: 〒223-0052 横浜市港北区綱島東5-8-8
- 代表者名: 荒巻 拓也
- 事業内容:
- 山王は、金属表面処理加工と精密プレス加工を行う企業で、主に電子機器用コネクタの貴金属メッキ加工を手掛けています。製品はPC関連製品、モバイル端末、デジタル家電、半導体施設、ゲーム機、自動車機器など多岐にわたります。国内外に工場を持ち、特にフィリピンにも拠点があります。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内の競争優位性:
- 山王は、貴金属メッキ加工において高い技術力を持ち、特に5G関連製品に対応した製造能力があります。国内のコネクタメーカーに対して強い取引関係を築いています。
- 課題:
- 市場の競争が激化しており、価格競争やコスト管理が重要な課題です。また、グローバルな供給チェーンの変動にも影響を受けやすい状況です。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣のビジョン:
- 高品質な製品を提供し、顧客満足度を向上させることを目指しています。
- 中期経営計画:
- 先端技術への投資や新製品の開発を通じて、収益基盤の強化を図っています。特に、電子機器向けの新たな市場開拓が重点分野です。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
- 主にコネクタメーカー向けの受注生産で収益を上げています。市場ニーズの変化に応じた製品開発を行い、持続可能な成長を目指しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向:
- 最新のメッキ技術や精密プレス技術の導入により、競争力を維持しています。
- 主力製品:
- 電子機器用コネクタの金メッキ加工が主力製品であり、特に高品質な仕上がりが顧客から評価されています。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 752.0円
- PER: 16.79倍 (会社予想)
- PBR: 0.52倍 (実績)
- EPS: 44.79円 (会社予想)
- BPS: 1,432.99円 (実績)
- 評価: 現在のPERは業界平均の11.3倍を上回っており、株価が割高である可能性があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移:
- 直近の株価は752円であり、年初来高値988円、年初来安値691円の間で推移しています。現在は安値圏に近い位置にあります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 8,802百万円 (過去12か月)
- 営業利益: 232,992百万円
- 純利益: 312,749百万円
- ROE: 5.05%
- 自己資本比率: 53.3%
- 過去数年の傾向: 売上高は2023年に減少しましたが、2024年は回復傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 2.66%
- 1株配当: 20.00円 (会社予想)
- 配当性向: 14.62%
- 株主還元策: 定期的な配当支払いを行っており、自己株式の取得も行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の直近の変動傾向:
- 株価は最近の高値から下落しており、ボラティリティが高い状況です。
- 影響要因:
- 市場全体の動向や業績の変化が影響を与えています。
11. 総評
山王は、電子機器向けの貴金属メッキ加工に特化した企業であり、技術力と顧客基盤に強みを持っています。業績は回復傾向にありますが、競争が激化しているため、今後の戦略が重要です。株価は現在安値圏にあり、配当利回りも魅力的ですが、PERは業界平均を上回っているため、慎重な判断が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 3441 |
| 企業名 | 山王 |
| URL | http://www.sanno.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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