1. 企業情報
- 企業名: 高周波熱錬株式会社 (Neturen Co., Ltd.)
- 設立年月日: 1940年7月12日
- 本社所在地: 東京都品川区東五反田2-17-1
- 事業内容: 特殊鋼及びワイヤ製品の製造・販売を行っており、主にPC鋼棒、ばね鋼線、自動車部品、誘導加熱装置などを手掛けています。誘導加熱技術を基盤とし、加工受託や設備販売も行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション: 高周波熱錬は誘導加熱加工の大手企業であり、特にPC鋼棒やばね鋼線において強い競争力を持っています。
- 市場シェア: 具体的な市場シェアは不明ですが、業界内での競争優位性は高いと考えられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 第16次中期経営計画「Aggressive Challenge One NETUREN 2026」に基づき、受注拡大や原価低減を目指しています。
- 重点分野: 自動車関連製品の受注回復や誘導加熱装置の売上増加を狙っています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 特殊鋼やワイヤ製品の安定した需要に支えられていますが、建設機械業界の低迷が影響を与えています。
- 市場ニーズへの適応力: 自動車産業の変化に対応するため、誘導加熱技術の進化に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 誘導加熱技術において業界のリーダーとして位置付けられています。
- 主力製品: PC鋼棒、ばね鋼線、誘導加熱装置などが収益の主要な柱です。
6. 株価の評価
- 現在の株価: 1,002.0円
- PER: 22.21倍（業界平均: 17.5倍）
- PBR: 0.59倍（業界平均: 0.7倍）
- 評価: PERは業界平均を上回っており、割高感がありますが、PBRは業界平均を下回っています。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近の株価は1,002円で、年初来高値1,156円、安値870円の範囲内で推移しています。
- 現在の株価圏: 現在の株価は安値圏に近いと考えられます。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去12か月で57,205百万円、前年同期比で減少。
- 営業利益: 1,633百万円、前年同期比で減少。
- ROE: 2.58%、自己資本比率は74.4%と健全。
- キャッシュフロー: 総キャッシュは17,540百万円。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 4.99%
- 配当性向: 122.34%（高めの配当性向）
- 株主還元策: 自社株買いは行っていない模様。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の株価変動: 株価は安定しており、直近10日間の出来高は平均的。
- 影響要因: 建設機械業界の市況や自動車関連の動向が影響を与える可能性があります。
11. 総評
高周波熱錬は、特殊鋼及び誘導加熱技術において強い競争力を持つ企業ですが、業界全体の市況低迷が影響を及ぼしています。経営戦略としては受注拡大と原価低減に注力しており、将来的な成長が期待されます。株価は安値圏に位置しており、配当利回りも魅力的ですが、PERが業界平均を上回るため、慎重な投資判断が求められます。
企業情報
| 銘柄コード | 5976 |
| 企業名 | 高周波熱錬 |
| URL | http://www.k-neturen.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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