1. 企業情報
企業名: 津田駒工業株式会社
概要: 津田駒工業は、繊維機械および工作機械関連製品を製造・販売する企業です。主要製品には織機、準備機、コンポジット機械、工作機械アタッチメントなどが含まれます。同社は1909年に設立され、1982年に社名を変更しました。本社は日本・金沢市にあります。
事業内容:
- 繊維機械事業: 織機、準備機、コンポジット機械などの製造・販売
- 工作機械関連事業: 工作機械アタッチメント、その他の機器の製造・販売
設立年月日: 1939年12月30日
代表者名: 高納 伸宏
従業員数: 1,111人
市場区分: スタンダード（内国株式）
業種区分: 機械
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
- 繊維機械分野において、特に織機のジェットルームは世界首位を誇ります。
- 輸出比率が高い（中国・インドなど）。
課題:
- 業界全体の受注が低調である工作機械関連事業において、新興市場への販促展開が課題。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
- 中期経営計画2026を策定し、採算性の改善と安定した利益の確保を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 繊維機械事業: 産業資材向け製品の販売強化、新型エアジェットルームのラインナップ拡充。
- 工作機械関連事業: NC円テーブルを中心とした既存製品の新興市場への販促展開。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 繊維機械事業は中国市場での大型案件受注により収益性が改善。
- 工作機械関連事業では新興市場への販促展開が計画されています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 主力製品である織機やコンポジット機械において技術革新を推進。
収益を牽引している製品やサービス:
- 織機、コンポジット機械、工作機械アタッチメントなど。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 93.93円
- BPS（実績）: 425.32円
- PER（会社予想）: 4.07倍
- PBR（実績）: 0.90倍
現在の株価382円に対して、BPSベースでは高値圏にあり、EPSベースでは適正評価と言える。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 374.34円
- 200日移動平均線: 379.76円
- 直近10日間の株価は335円から383円の間で推移しており、50日移動平均線を上回る高値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 36,445百万円（前年同期比7.2%減）
- 営業利益: 398百万円（前年同期は営業損失1,216百万円）
- 経常利益: 282百万円（前年同期は経常損失1,295百万円）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 488百万円（前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失1,246百万円）
- ROE（実績）: 20.74%
- ROA（実績）: 0.81%
過去数年で売上高は減少傾向にあり、利益も改善が進んでいます。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 0.00%
- 配当性向: 0.00%
配当を行っていない。
自社株買いなどの株主還元策:
- 自己株買い: 6.17%の自己株を保有。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は335円から383円の間で推移しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
- 業績の改善や新製品の販促展開が株価にプラスの影響を与える可能性があります。
11. 総評
津田駒工業は繊維機械および工作機械関連製品の製造・販売を主要事業としており、特に繊維機械分野で世界首位のジェットルームの製造を得意としています。業界内での競争優位性は明確ですが、工作機械関連事業では受注低調が課題となっています。経営戦略は中期経営計画2026に基づき、採算性の改善と安定した利益の確保を目指しています。技術革新により主力製品の収益性を牽引しており、株価は高値圏にあります。財務面では売上高は減少傾向にありながらも利益は改善しており、ROEとROAは健全な水準を維持しています。配当は行っていないが、自己株買いにより株主還元を行っています。全体的に、収益性の改善と持続可能な事業モデルにより、将来性は高いと言える。
企業情報
| 銘柄コード | 6217 |
| 企業名 | 津田駒工業 |
| URL | http://www.tsudakoma.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
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