1. 企業情報
- 企業名: パシフィックシステム株式会社
- 設立年月日: 1980年8月14日
- 所在地: さいたま市桜区田島8-4-19
- 事業内容:
- システム販売、システム運用・管理、ソフトウェア開発、機器販売等を行う情報サービス会社。
- 画像処理関連システム、CRMパッケージ、会議システム、農業支援システムなど多岐にわたるソリューションを提供。
- 親会社である太平洋セメント向けの売上が約30%を占める。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: 自社開発ソフトに強みを持ち、特に画像処理関連の技術において競争力がある。
- 課題: 親会社への依存度が高く、新規顧客の開拓が課題。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: 「PACIFIC SYSTEMS VISION 2032」を策定し、長期的な成長戦略を掲げている。
- 中期経営計画: 2024年度から2026年度にかけての計画を策定し、主要事業の推進を図る。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: システム販売やソフトウェア開発を通じた収益を上げており、顧客ニーズの変化に応じた柔軟な対応が求められている。
- 市場ニーズへの適応力: AIやIoT技術を活用したDX投資が進む中、情報セキュリティへの投資意欲も高まっている。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向: 画像処理技術やシステム統合の分野での技術革新が進行中。
- 主力製品: 画像処理関連システム、CRMパッケージ、農業支援システムなどが収益を牽引。
6. 株価の評価
- PER（予想）: 11.83倍（業界平均17.6倍に対して割安）
- PBR（実績）: 0.99倍（業界平均1.6倍に対して割安）
- EPS（予想）: 363.61円
- BPS（実績）: 4,359.31円
7. テクニカル分析
- 株価推移: 現在の株価（4,300円）は年初来高値（4,740円）からは下落しているが、安値圏ではない。
- トレンド: 直近の株価は安定しており、大きな変動は見られない。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 10,925百万円（前年同期比5.7%増）
- 営業利益: 852百万円（前年同期比48.7%増）
- 純利益: 580百万円（前年同期比72.6%増）
- ROE: 9.78%
- 自己資本比率: 66.9%
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 3.12%
- 1株配当（予想）: 134.00円
- 配当性向: 32.07%
- 株主還元策: 自社株買いは行っていないが、安定した配当を維持。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近の株価は安定しており、下降トレンドではない。
- 影響要因: 経済情勢や業界動向、特に情報セキュリティ関連の需要が影響。
11. 総評
パシフィックシステム株式会社は、情報サービス業界において強固な技術基盤を持ち、特に画像処理関連のソリューションに強みを発揮しています。親会社への依存度が高いものの、新規顧客の開拓に向けた努力が求められています。財務指標は堅調で、安定した配当政策を維持していることから、投資家にとって注目すべき企業と言えるでしょう。今後の成長戦略に期待が寄せられます。
企業情報
| 銘柄コード | 3847 |
| 企業名 | パシフィックシステム |
| URL | http://www.pacific-systems.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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