1. 企業情報
伏木海陸運送は、富山県高岡市に本社を置く港湾運送会社です。伏木港、富山新港を中心に、紙製品やコンテナの港湾作業、日ロ定期船の運航などを手掛けています。その他、倉庫業、海運業、通関業、不動産賃貸業、繊維製品製造業など多角的な事業を展開しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
伏木海陸運送は、富山県を中心とした地域に根差した港湾運送会社であり、特定の港湾における取扱量で一定のシェアを有していると考えられます。ロシア・中国との貿易にも強みを持っています。
競争優位性:
- 特定の港湾における豊富な経験とノウハウ
- 多角的な事業展開によるリスク分散
- ロシア・中国との貿易における実績
課題:
- 国内の人口減少や経済の低迷による貨物量の減少
- 国際情勢による貿易への影響
- 他社との競争激化
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョン:
詳細な情報は不足していますが、港湾運送事業を基盤としつつ、多角的な事業展開を通じて収益基盤の強化を図っていると考えられます。
中期経営計画:
中期経営計画に関する具体的な情報は開示されていません。
重点分野:
- 港湾運送事業の強化
- ロシア・中国との貿易の継続
- 多角的な事業展開による収益の安定化
4. 事業モデルの持続可能性
伏木海陸運送の事業モデルは、港湾インフラへの依存度が高く、景気変動や国際情勢の影響を受けやすいと考えられます。しかし、多角的な事業展開により、リスクを分散し、安定的な収益確保を目指していると考えられます。
収益モデル:
- 港湾運送事業：貨物取扱量に応じた収入
- 不動産事業：賃料収入
- 繊維製品製造事業：製品販売収入
- その他事業：サービス提供による収入
市場ニーズの変化への適応力:
- 国際情勢の変化への対応
- 顧客ニーズへの対応
- 新たな事業機会の探索
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向と独自性:
技術開発に関する情報は開示されていません。
収益を牽引している製品やサービス:
- 港湾運送事業
- 不動産事業
- 繊維製品製造事業
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 251.07円
PER（会社予想）: 6.27倍 (業界平均: 11.8倍)
BPS（実績）: 4,397.14円
PBR（実績）: 0.36倍 (業界平均: 0.5倍)
現在の株価1,574.0円は、EPS、BPSから見て割安な水準にあると考えられます。PER、PBRも業界平均と比較して低く、割安感があります。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は、1,476円から1,597円の間で推移しており、2月20日は1,574円で取引を終えています。年初来高値は1,684円、年初来安値は1,410円です。50日移動平均線は1,479.06円、200日移動平均線は1,532.35円です。
現在の株価:
直近の株価は、50日移動平均線と200日移動平均線を上回っており、上昇トレンドにある可能性があります。年初来高値にはまだ距離がありますが、安値からは上昇しています。
8. 財務諸表分析
売上高:
過去12ヶ月の売上高は129億3558万2千円。2025年6月期第2四半期（中間期）の売上高は65億29百万円（前年同期比0.9%減）。
利益:
- 営業利益：過去12ヶ月7億4184万円、2025年6月期第2四半期6億37百万円（前年同期比41.9%増）。
- 経常利益：2025年6月期第2四半期6億68百万円（前年同期比44.5%増）。
- 当期純利益：過去12ヶ月4億6822万1千円、2025年6月期第2四半期4億34百万円（前年同期比42.8%増）。
キャッシュフロー:
- 営業CF：12億4000万円
- フリーCF：1億7950万円
ROE（実績）: 5.36%
ROA（過去12か月）: 2.54%
自己資本比率（実績）: 48.0%
売上高は減少傾向にありますが、利益率は改善しています。自己資本比率は高く、財務体質は安定しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 3.18%
1株配当（会社予想）: 50.00円
配当性向: 21.64%
自社株買い: 実施に関する情報はありません。
配当利回りは、一定の水準を維持しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の変動傾向:
直近の株価は、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
- 港湾運送事業の業績
- 国際情勢
- 経済状況
- 配当政策
11. 総評
伏木海陸運送は、富山県を中心とした地域に根差した港湾運送会社であり、多角的な事業展開を通じて収益基盤の強化を図っています。財務状況は安定しており、配当利回りも魅力的です。
ポジティブな点:
- 割安な株価評価
- 財務体質の安定性
- 配当利回り
ネガティブな点:
- 売上高の減少傾向
- 景気変動や国際情勢の影響を受けやすい事業構造
- 中期経営計画に関する情報不足
総合的な見解:
伏木海陸運送は、割安な株価と安定した財務基盤を持つ企業です。今後の業績動向や、中期的な経営戦略に注目していく必要があります。投資判断にあたっては、リスク要因も十分に考慮する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 9361 |
| 企業名 | 伏木海陸運送 |
| URL | http://www.fkk-toyama.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業 |
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