1. 企業情報
和弘食品は、ラーメンスープと麺つゆを主力とする食品メーカーです。主に業務用市場向けに製品を提供しており、日清オイリオグループとの連携を強めています。国内だけでなく、米国でもラーメンスープの生産を行っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
ラーメンスープと麺つゆの分野で中堅企業としての地位を確立しています。業務用市場に強みを持ち、日清オイリオとの連携による安定した事業基盤が強みです。業界内での競争は激しいものの、OEM供給も手掛けるなど、多様なニーズに対応できる点が特徴です。
3. 経営戦略と重点分野
加世田 十七七氏が代表を務めています。具体的な経営戦略は開示情報から詳細には読み取れませんが、決算短信からは、業務用調味料市場の開拓・拡大、生産性向上に注力していることが伺えます。
4. 事業モデルの持続可能性
業務用市場を主なターゲットとしており、外食産業の動向に業績が左右される可能性があります。しかし、OEM供給や海外展開など、事業の多角化を図ることで、市場ニーズの変化に対応しようとしています。日清オイリオとの連携も、安定した事業基盤を支える要因となっています。
5. 技術革新と主力製品
ラーメンスープや麺つゆなどの調味料が主力製品です。技術革新に関する具体的な情報は限定的ですが、顧客ニーズに合わせた製品開発や、生産効率の向上が重要と考えられます。
6. 株価の評価
- 株価: 4,790円
- PER（会社予想）: 8.95倍 (業界平均16.8と比較して割安)
- PBR（実績）: 1.38倍 (業界平均1.2と比較してやや割高)
- EPS（会社予想）: 535.44円
- BPS（実績）: 3,472.64円
PERは業界平均よりも低く、割安感があります。PBRは業界平均よりやや高いものの、ROEが高いことを考慮すると、割高と判断するには慎重な検討が必要です。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は変動が大きく、2月14日には年初来高値7,570円から大きく値を下げており、高値圏からの調整局面にあると見られます。2月21日の終値は4,790円であり、200日移動平均線（5,431.62円）を下回っています。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去数年で増加傾向にあり、2024年3月期には135億円、2025年3月期（予想）では168億円と増収基調です。
- 営業利益: 2021年を除き、増加傾向にあります。2024年3月期は9.7億円、2025年3月期（予想）では18.1億円と大幅な増益を見込んでいます。
- ROE（実績）: 16.50%と高い水準です。
- 自己資本比率（実績）: 56.1%と財務体質は良好です。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 1.69%
- 1株配当（会社予想）: 81.00円
- 配当性向: 14.05%
- 自社株買い: 記載なし
配当利回りは平均的ですが、配当性向は低く、今後の増配余地があると考えられます。
10. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は、高値圏からの調整局面であり、ボラティリティが高くなっています。信用買い残が信用売残を大きく上回っており、個人投資家の関心も高いと考えられます。
11. 総評
和弘食品は、ラーメンスープと麺つゆを主力とする食品メーカーで、業務用市場での地位を確立しています。業績は好調に推移しており、増収増益を続けています。財務体質も良好で、ROEも高い水準を維持しています。株価はPERで割安感があるものの、高値圏からの調整局面にあるため、今後の株価動向には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 2813 |
| 企業名 | 和弘食品 |
| URL | http://www.wakoushokuhin.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 食料品 |
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