1. 企業情報
日本オラクルは、米Oracle Corporationの日本法人であり、データベース管理ソフトウェアを中心に、ハードウェア、クラウドサービス、各種アプリケーションなどを開発・販売しています。特にデータベース管理システム（DBMS）分野で高い競争力を持っており、クラウドコンピューティングへの注力も進めています。
2. 業界のポジションと市場シェア
日本オラクルは、データベース管理ソフトウェア市場において、世界的に高いシェアを誇っています。クラウドコンピューティング市場においても、インフラストラクチャ、ERP、HCMなど幅広い分野でサービスを提供しており、競争が激しい中で一定のプレゼンスを確立しています。
競争優位性:
- データベース管理システムにおける高い技術力とブランド力
- クラウドサービスにおける幅広い製品ラインナップ
- グローバルなOracle Corporationとの連携
課題:
- クラウド市場における競争激化
- 技術革新への継続的な対応
3. 経営戦略と重点分野
日本オラクルの経営戦略は、クラウドサービスの拡充と、既存のデータベース管理システムにおける優位性の維持に重点が置かれています。
中期経営計画の重点分野:
- クラウドサービスの顧客獲得と利用拡大
- データベース管理システムの機能強化と新技術への対応
- 顧客ニーズに応じたソリューションの提供
4. 事業モデルの持続可能性
日本オラクルの事業モデルは、ソフトウェアライセンス販売、ハードウェア販売、クラウドサービス、およびこれらの保守・サポートサービスを組み合わせたものです。
収益モデル:
- 初期のソフトウェアライセンス販売
- 継続的な保守・サポートサービスによる安定収益
- クラウドサービスの利用料金
市場ニーズの変化への適応力:
- クラウドサービスの拡充により、市場ニーズの変化に対応
- 顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援するソリューションの提供
5. 技術革新と主力製品
日本オラクルは、データベース管理システム、クラウドインフラストラクチャ、ERP、HCMなど、幅広い分野で技術革新を進めています。
主力製品:
- Oracle Database（データベース管理システム）
- Oracle Cloud Infrastructure（クラウドインフラストラクチャ）
- Oracle Cloud Applications（ERP、HCMなど）
6. 株価の評価
EPS（会社予想）: 情報がありません。
BPS（実績）: 1,058.48円
PBR（実績）: 13.84倍
PER（業界平均）: 17.6
PBR（業界平均）: 1.6
PBRは13.84倍と、業界平均の1.6倍を大きく上回っています。
7. テクニカル分析
直近10日間の株価は、14,150円から14,925円の間を変動しており、2月21日の終値は14,645円です。年初来高値は15,925円、年初来安値は10,770円です。50日移動平均線は14,545.30円、200日移動平均線は13,561.50円です。
直近の株価は、年初来高値には及ばないものの、50日移動平均線を上回っており、高値圏にあると判断できます。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去5年間で増加傾向にあり、2024年5月期には2,269億1,300万円を計上しています。
営業利益: 売上高と同様に増加傾向にあり、2024年5月期は744億300万円。
当期純利益: 2024年5月期は520億900万円。
ROE（実績）: 32.00%と高い水準を維持しています。
ROA（過去12か月）: 18.45%
自己資本比率（実績）: 56.4%と安定しています。
直近の四半期（2025年5月期第2四半期）の業績:
- 売上高：1252億9500万円（前年同期比6.7%増）
- 営業利益：419億1300万円（前年同期比9.4%増）
- 経常利益：423億5600万円（前年同期比10.1%増）
- 中間純利益：293億4200万円（前年同期比10.0%増）
売上高、利益ともに増加しており、好調な業績を示しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（会社予想）: 情報がありません。
1株配当（会社予想）: 情報がありません。
配当性向: 38.26%
配当実績: 2024年5月期に特別配当を実施。
配当に関する情報は限られています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
直近10日間の株価は上昇傾向にあります。
出来高: 106,000株
信用倍率: 2.67倍
株価への影響を与える要因:
- 好調な業績
- クラウド市場の成長
- 新製品・サービスの発表
- 競合他社の動向
11. 総評
日本オラクルは、データベース管理システム分野で高い競争力を持ち、クラウドサービスへの注力も進めており、業績は好調に推移しています。財務状況も安定しており、ROEも高い水準を維持しています。
株価は高値圏にあり、PBRも高い水準ですが、成長性や技術力を考慮すると、今後の株価動向にも注目できます。
ただし、クラウド市場における競争激化や、技術革新への対応など、注意すべき点もあります。
企業情報
| 銘柄コード | 4716 |
| 企業名 | 日本オラクル |
| URL | http://www.oracle.com/jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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