1. 企業情報
- 事業内容: ラウンドワンは、ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポッチャなど、複合的なレジャー施設を運営する企業です。日本国内だけでなく、米国にも店舗を展開しています。
- 特徴: 多様なエンターテイメントを一つの施設で提供し、幅広い年齢層の顧客に対応しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内でのポジション: 複合レジャー施設業界における大手企業の一つです。
- 競争優位性: 多様なエンターテイメントをワンストップで提供できる点が強みです。また、国内だけでなく、米国での事業展開も行っています。
- 課題: 競合他社との差別化、顧客ニーズの変化への対応、人件費や光熱費などのコスト管理が課題として挙げられます。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営ビジョン: 決算短信からは具体的な経営ビジョンは明示されていませんが、増収増益を達成し、株主還元を強化する姿勢がうかがえます。
- 中期経営計画: 決算短信によると、日本と米国における既存施設の強化、新規顧客獲得、新たなエンターテイメントの導入などが重点分野と考えられます。
- 具体的な施策:
- 日本：クレーンゲームの強化、カラオケやボウリングでのコラボキャンペーン、スポッチャでの新アイテム導入。
- 米国：クレーンゲームの強化、フードメニューの拡充。
- その他：中国でのアミューズメント施設出店準備。
- 自己株式取得: 株主還元の一環として、自己株式取得を実施しています。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 複合レジャー施設という事業モデルは、多様な顧客ニーズに対応できるため、安定した収益基盤を築きやすいと考えられます。
- 市場ニーズの変化への適応力: 新しいエンターテイメントの導入や、顧客の嗜好に合わせたサービスの提供など、変化への対応が重要です。インバウンド需要の取り込みも、業績を左右する要因の一つです。
5. 技術革新と主力製品
- 技術革新: 最新のゲーム機の導入や、デジタル技術を活用したサービスの提供などが考えられます。
- 主力製品: ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポッチャなど、複合的なエンターテイメント施設が収益を牽引しています。
6. 株価の評価
- PER (会社予想): 18.58倍
- PBR (実績): 4.03倍
- EPS (会社予想): 63.01円
- BPS (実績): 290.47円
- 業界平均PER: 17.0
- 業界平均PBR: 1.8
- 評価: PERは業界平均をやや上回っており、PBRは高い水準です。EPSとBPSを考慮すると、割高感がある可能性があります。ただし、今後の成長性や株主還元策なども考慮する必要があります。
7. テクニカル分析
- 株価推移: 直近10日間の株価は変動が大きく、2025年2月10日には年初来高値1436円を記録しています。
- 現在の株価: 1171.0円
- 50日移動平均: 1296.44円
- 200日移動平均: 1005.16円
- 分析: 株価は50日移動平均線を下回っており、高値圏から調整局面に入っている可能性があります。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 過去数年間で増加傾向にあり、2024年3月期には1420.51億円、2025年3月期には1591.81億円と大幅に増加しています。
- 利益: 営業利益、経常利益、当期純利益も増加傾向にあります。2024年3月期には、営業利益が169.22億円、当期純利益が97.37億円でした。
- ROE (実績): 23.88%と高い水準です。
- 自己資本比率 (実績): 37.9%と、財務体質は安定しています。
- キャッシュフロー: 決算短信からは詳細なキャッシュフローの情報は得られませんが、増収増益を背景に、キャッシュフローも良好であると推測されます。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り (会社予想): 1.37%
- 1株配当 (会社予想): 16.00円
- 配当性向: 24.19%
- 株主還元策: 配当に加え、自己株式取得も実施しており、株主還元に積極的な姿勢を示しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価の変動傾向: 直近10日間の株価は変動が大きく、上昇と下落を繰り返しています。
- 株価への影響要因:
- インバウンド需要の動向
- 国内の個人消費の動向
- 競合他社の動向
- 自己株式取得などの株主還元策
- 世界経済の動向
- 信用取引: 信用買残は増加傾向にあり、投資家の関心は高いと考えられます。
11. 総評
ラウンドワンは、複合レジャー施設を運営する大手企業であり、安定した収益基盤と高いROEを誇っています。増収増益を達成し、株主還元にも積極的な姿勢を示しています。
株価は高値圏から調整局面に入っている可能性がありますが、今後の成長性や株主還元策などを考慮すると、注目に値する銘柄と言えるでしょう。
ただし、業界の競争激化や、インバウンド需要の変動、コスト管理などの課題も存在します。
企業情報
| 銘柄コード | 4680 |
| 企業名 | ラウンドワン |
| URL | http://www.round1.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
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