概要
阪神内燃機工業株式会社は、1918年に設立された老舗企業で、主に中小型船用エンジンおよび推進システムを製造・販売しています。同社は内航・近海船向けに主に省エネ型エンジンおよびメンテナンスを強みとしており、内航船向けが主力となっています。また、部分品および修理工事も収益源としています。
事業内容
- 単独事業: 主機関47、部分品・修理工事53
- 海外事業: 21（2024年3月現在）
業界ポジション
阪神内燃機は舶用機関関連事業において、主機関および部分品・修理工事の分野で業界内での競争優位性を持ち、特に内航船向けエンジンが主力です。一方で、資材価格の高騰によるコストアップへの対応が課題となっています。
経営陣のビジョンと戦略
- ビジョン: 省エネ・環境対応型エンジンの開発と販売を通じて、持続可能な海運業界の貢献を目指す。
- 戦略: 主機関および部分品・修理工事の強化、海外市場への拡大、技術革新による新製品開発。
中期経営計画
- 具体的な施策: 技術革新による新製品開発、海外市場への進出、コスト管理の強化。
収益モデルと市場ニーズへの適応力
- 収益モデル: エンジンおよび推進システムの製造販売、部分品および修理サービス。
- 市場ニーズへの適応力: 省エネ型エンジンの需要増加に対応し、技術革新による新製品開発により市場ニーズの変化に適応。
技術開発の動向
- 技術革新により省エネ型エンジンの開発に注力。
収益を牽引する製品やサービス
- 中小型船用エンジンおよび推進システムが主力製品。
EPSおよびBPSに基づく評価
- EPS（会社予想）: 111.21
- BPS（実績）: 4,445.95
- PER（会社予想）: 20.68倍
現在の株価2,300円に対して、EPS111.21円を考慮すると、PERは約20.68倍となっています。
株価推移
- 直近10日間の株価は、2,240円から2,319円の間で変動しており、200日移動平均線（2,319.82円）を下回る水準で推移しています。
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標
- 売上高（過去12か月）: 11.06B円
- 利益率: 2.19%
- ROE（過去12か月）: 1.69%
- ROA（過去12か月）: 0.62%
過去数年分の傾向
売上高は増加傾向にあり、利益率も上昇していますが、資材価格の高騰によるコスト増の影響を受けています。
配当利回りおよび配当性向
- 配当利回り（会社予想）: 3.04%
- 配当性向: 57.63%
自社株買いなどの株主還元策
- 自社株買いの情報は提供されていません。
株価の直近の変動傾向
- 直近10日間の株価は、2,240円から2,319円の間で変動しており、全体的に横ばい。
株価への影響を与える要因
- 資材価格の高騰によるコスト増、技術革新による新製品開発、海外市場への進出などが主要な要因。
10. 総評
阪神内燃機工業は、中小型船用エンジンおよび推進システムの主要製造業者として、省エネ型エンジンの開発により市場ニーズに適応しています。しかし、資材価格の高騰によるコスト増が課題となっています。経営陣は技術革新による新製品開発と海外市場への進出により、持続可能な成長を目指しています。株価はPER20.68倍と割高感を示す一方で、配当利回りは3.04%と魅力的です。テクニカル分析では、200日移動平均線を下回る水準で推移しており、短期的には売り圧力が強まりそうです。
企業情報
| 銘柄コード | 6018 |
| 企業名 | 阪神内燃機工業 |
| URL | http://www.hanshin-dw.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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